☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

順番この練習に

2024-02-29 | 子供の発達関連
低年齢のお子さん達の成長過程の1つに、物の共有があると思います

他のお子さん達とトラブルにならないように。。。とストレスを感じてしまう親御さんも珍しくないかもしれません。

0歳の赤ちゃんは、よほど驚かされたり、恐怖を感じるような状況でなければ、持っていたものを誰かが取ってしまっても キョトンとしていて、あまり気にする様子が見られず別の物を渡すとそれで満足する様子が見られます

「ちょうだい」に対しても快く「はい」と渡してくれたり。

でもだんだんと「私の」「私が使っている」「私が使いたい」という気持ちが芽生え 強くなり、最初は無言だけど、ぎゅーっと握って離さなかったり、どうにか試行錯誤でそれを手にしようと態度で示すようになり

言葉で伝えられるようになっても、癇癪で訴える子もいれば、使える片言で「自分が使う」と主張する姿が見られます

中には、適切な方法ではありませんが、手足を出したり、噛みついたりという態度で主張する姿も見られます

英語だとこういった物の取り合いによる絡み合いはconflictも言われ、2歳前後の子達は「Mine!」「My turn!」と主張する姿を目にします

見ている周りは喧嘩をしているような感じもして、ヒヤヒヤするかもしれませんが、「自分が使いたい」「自分の番」「今私が使っている」という意思を主張できることは、意地悪でもなく、実は情緒の成長過程でもとても大切で、健全な発達

でもそれによって、自分、他の子、物が傷つく状況は不適切なので、そうならない方法を何度も伝え、子供達に身につけてもらうのが望ましい。

私がお子さん達と関わっていて感じること。

例えば、ボール遊びを見ていると、「キャッチボール」というのは かなりハードルが高いのだなと感じます。

自分が持っていたいボールを相手に転がしたり、投げたり、蹴ったりしてパスする=とられる と感じているように見受けられます。

なぜなら、私には渡してくれるからです

きっと、子供達の中で、「私に渡してもまた自分へ戻ってくる」でも「あの子に渡すと、そのまま持っていかれちゃう」そんな感覚的な心理があるように感じます。

なので私が一緒に入れる時は、どちらにもパスをし「別の子に渡っても、自分にまた戻ってくる」という感覚を経験を通して積み重ねてほしいなと思って関わっています

子供同士でパスできるのは、3歳以降が多いかな。。。と感じます

この絵本は、歯磨きの絵本です。

おもちゃ用にしている歯ブラシを使って、絵本に出てくるキャラクターの歯磨きをしてみせると、100%「自分もやりたい!」と歯ブラシを取りにきます

この時も、見てると最初は「自分だけが使う」と主張する子がほとんどです。

でも1つのページに、やりたい子が3人いたら、 「次は〜の番」と終わったら隣の子に 最初は私が手伝って渡し、必ずまた自分の順番が回ってくる経験を繰り返します

こういった遊びを日々繰り返していると、自分の番が終わると 隣の子に「はい」と渡せるようになるんですね。

この絵本の場合はお話も短いので、順番が回ってくる待ち時間が短いのもよいのかもしれません

そしてこういった積み重ねから少しずつ「自分が終わったら、待ってる子に譲る」という事を理解するようになります

そうすると、ブランコや他のおもちゃも、「終わったら〜の番ね。〜にはいしてね」と伝えておくと、ある程度自分が満足すると自分から「はい」と譲ってる姿も見られるようになります

自分が使いたい という主張ができることも大切だし、今使っている子がいる場合は、その子の気持ちや意思も尊重してあげることも大切待つ経験)

その上で、順番を理解できると、子供自ら満足した後は「はい」と別の子に譲ることができるようになる

即効性はもちろんありませんが、日々の遊びを通して お友達と関わりながら学び成長していく姿に、私は何度も感動しています

自我芽生え、「わたしの」の主張が強くなってきたら、日々の遊びを通して、順番や自分以外の人と共有する経験を積ませることはとてもおすすめです





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