台湾での公式行事のスタートは台中市役所への訪問です。
前面ガラス張りで、とても地方政府の建物とは思えませんでした。
玄関を入ると、そこにあったのはソーラーシステムの稼働状況を示す掲示板。環境への配慮はすべての国で求められています。
その右手は郵便局でした。
左手は銀行です。
上を見ると吹き抜けで、10階建てでした。
ふと見ると、一緒に来た議会事務局の職員がスーツケースを開けて、何やら探しものを始めました。今回の訪台は、訪問先が多いので、贈答品が多くなり、その結果、贈答品をジグソーパズルのように隙間なく効率良く詰め込んだのはいいものの、その結果、取り出すのが大変になったとのこと。申し訳なくて、頭が下がりました。
さて、市役所で待っていていただいたのは、徐中雄副市長。56歳。立法委員(国会議員)でしたが、胡志強市長の要請で2011年2月から現職です。
昨年1月、訪問した平井知事との交流を深めていこうという協議を受けて、4月に来県。三朝町などを訪問されたばかりです。
「鳥取県と台中市の交流は盛んです。鳥取県では緑化フェアが開催中で、エコツーリズムの国際大会も開催されるなど、緑のイベントに熱心ですが、台中市も2018年に花の博覧会を開催します。鳥取県に学ばせていただいて、鳥取県の経験、知識を花の博覧会で活かしたいし、鳥取県の皆様にもぜひ来ていただきたい。国際的なイベントですので、是非とも、鳥取県のブースを設けますので、鳥取県のフルーツなど物産をそこで、PRもされてはどうでしょうか。是非とも検討していただきたいと思います。来場者は100万人を予定しています」と話され、早速、具体的な協議となりました。
山口団長が「鳥取県に持って帰り、知事に話をしますし、県議会としても対応を協議したい」と約束されました。この会談には日台協会の皆さんも同席されていましたが、県造園業協会の方も居られ、「緑化フェアに協力したノウハウもあります。是非とも協力したい」とも話され、前向きに話が進みそうです。この後の意見交換では両国が抱える教育の問題、鳥取大学と東海大学の連携、子どもたちを相互にホームステイさせる交流などで話が盛り上がり、和やかなもうちに会談は進みました。最後に徐副市長が、「台中は気候が温暖で、生活費も日本よりはずっと安い。歳をとって他の地域で暮らす日本人が増えていると聞きますが、台中に来られませんか。日本人エリアをつくり、寒い季節は台中で暮らすという半年間の移住していただくというアイデアを私は暖めています。タイが人気だと聞きますが、台湾も暮らしやすさでは負けませんよ」という話が飛び出し、日台協会の中から「ならば私が1号になりましょう」と応じた方がいたため、会場では笑顔が弾けました。
こうした話は直接お会いしない限り、前には進みませんし、帰国後のフェローも大事です。花の博覧会は対応を真剣に検討してみたいと思います。
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