論戦は、壇上での質問での疑問点、問題点につき、自席からする追及質問に移ります。。
○副議長(前田八壽彦君)3番砂場議員
○3番(砂場隆浩君)御答弁ありがとうございました。
まず1点目に、食の安心・安全を「食のみやこ鳥取県」の基礎に置きたいとはっきり知事、御答弁いただきまして、心強く思いました。しっかりとお願いをしたいと思いますし、川瀬さんの言葉に思いをいたしながら地域の食材を使って郷土食を遂行しこうと、地域の生産物を活用して郷土を枉駕したいという思いもベクトルは同じだと思いましたので、そこも安心をいたしました。
そして、その中で東日本大震災以降のこちらのほうの西日本の需要が拡大している点について関連してちょっと1点質問したいと思うのですけれども、11ページの下のところに示しましたのは、福島第一原発が発災した直後の2011年3月11日から1年間使われた暫定の基準値なのですね。WHOの水質基準と比べても30倍あるいは20倍という値であっても許容されていたわけです。事故直後でということでありますし、緊急時ということで国際放射線防護委員会の見解でも問題がないとされております。ですけれども、高い値であることは違いはないと思います。放射性物質が建屋の中に閉じこめられてだんだん希釈されるものだと僕は思っていたのですけれども、ここ皆さん御存じのように地下水、地下の汚染水の漏えい問題で問題が非常に深刻化されています。ちょっと調べてみたのですけれども、報道ですけれども、事件から1年半近くたった昨年の8月ですけれども、東京電力が福島県の南相馬市沖で採取したアイナメから何と2万 5,800ベクレル、キログラム当たりのセシウムが検出されたという記事がありました。余り高過ぎないかな、何か間違いではないかという気もするのですけれども、もしこれが汚染された地下水が大量に流れついた結果、魚の中で凝縮されたものであれば大変なことになるというふうに思います。
私たち会派「かけはし」では、9月の補正予算にあたり、島根原発の地下水対策を中国電力に強く求めるよう会派要望として知事に提出いたしましたが、回答は中電の対応を注視したいというものにとどまっております。先日、原子力規制委員会の担当者にもこの件お話をお伺いしましたが、満足いく答えではありませんでした。今後、中国電力との交渉の中で鳥取県の食を守るという視点から地下水も議論にしていただけたらと思うのですが、いかがでしょうか。
次に、食品添加剤の問題ですけれども、確かに食品添加剤を全部否定するつもりはありません。法を学びし者として、法律で認められても使ってはいけないということを県に求めるわけではありませんけれども、今まさに中島教育委員長が言われましたように、買うか買わないか線引きするかの知識を持った子供たちに育てたいということでありまして、同じことを県の職員の皆さんにも求めたいと思うわけです。レシピの中で食品添加物を全部やってはいけないとは言わないですよ。でもこの同じレシピの中で、同じ会社がつくっている、例えばある調味料は岡山県の海水だけを使ってやっている。あるゴマ油は、食用の天然のゴマ油だけをピュアセレクトしましたよというもので、そういう食品会社についても食品添加剤を使わないものも一生懸命売ろうとしているし、それを会社の前面に出そうとしているケースもあるわけです。であるならばせっかく「食のみやこ鳥取」と言うのであれば同じ食品添加物を使うにしてもできるだけ少なく、そしてできることならばそういうピュアなものを一緒にやっていただければいいのではないかと思うのですけれども、どうでしょうか。
藪田局長の中で言われましたけれども、食品の製造に必ず必要であるかということは非常に疑問があるわけですよ。例えば豆腐はにがりで打つとできる数が少ないけれども、化学薬品使うとその何十倍できる、何百倍できる、そういう経済的なベースが基本にあって使われている食品添加物がたくさんあるということですよね。その食品が食品の製造に要る、本当にそれだけなのかということを考えてほしい。
もう一つは、本当においしいものかということです。川瀬さんがよく言っていたのは、うまみ調味料を使うと舌がだめになるよ、何回も何回も僕に言っていました。科学的知見ということになると少し薄いのですけれども、確かにそういう気はいたします。実験を幾つかの会社がやったデータがありますけれども、うまみ調味料をたくさん入れたほうがおいしいと答えるそういう市民が多くなっていることも確かなのです。そういう意味で安易に食品添加物を入れたらおいしくなるとか、食品の製造のためには必要だという認識だけは改めていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
そしてできるだけ食品添加物を少なくして、本当に知事がおっしゃったように天然がとっても豊かな鳥取の環境がつくり出した本当に安心で安全なものをできる限りそのままの素材として提供していって、できるだけそのまま食べていただくということを前面にできた「食のみやこ鳥取」の市場開拓であったりPRであったりということをお願いしたいと思うのですが、いかがでしょうか。
3点目の食のキャンペーンのことなのですけれども、食のキャンペーン、大手メーカーと組んでやるのがいけないとは思いません。どんどんやられたらいいと思うし、その件もしっかり出ている、そういったことについては高く評価をいたしますけれども、例えばその中で、これは9ページの下に書いてあるのですけれども、その中にこういうクイズがあるのですね。商品名、これは何からできているかなというのがあるのですよ。これは答えはサトウキビが正解なのですけれども、グルタミン酸ソーダはサトウキビからできるのではないですよ。グルタミン酸ナトリウムは、砂糖を絞り取った残渣にグルタミン酸生産菌を使って発酵させるわけです。しかもその発酵過程では、細菌の活動を活発化するため添加剤や硫酸アンモニウムなどの窒素系も加えるのです。しかも発泡を調整する薬剤も投入されるのです。しかもこうして得られるのはグルタミン酸。それに水酸化ナトリウムを加えてナトリウムの塩に結晶したものが初めてグルタミン酸ナトリウムなわけですよ。化学製品です。このクイズは、子供たちはサトウキビが原材料の食品だと思いませんか。私が言っているのは、食の地産地消のキャンペーンをやるなと言っているわけではなくて、やる以上はやはりしっかりと目くばせをしてやってほしいということなのです。
小さいことだというふうに思われるかもしれませんけれども、宮城県知事だった浅野史郎さんがよく取材のときに重箱の隅をつつけ、神は細部に宿るからというふうに言われました。結局小さいところに神は宿っていて、そこに本質があらわれると浅野さんは言いたかったのだと思うのです。ですから私は、県がやるべきことというのは、やはりできる限り食品添加物を少なくする、もっと素材を大切にするというやり方ではないかと思うのです。
例えばふるさと食品の認証制度というのがありますが、これは食品添加物は5つまでにしてくださいと書いてあるわけです。ルール化されているわけですよ。やはり県の担当者は、食品添加物が15も20も入ってほしくないという思いがあったからこういう制度になったと思うのです。例えばこれを5つを3つにするとか、食のサポーター制度というのがあって、これはしっかり応援してくれる人は三つ星サポーターというふうになりますから、例えば全く使わないものであったらふるさと食品の三つ星食品にするとか、何とか添加物が少なくなる方向での政策展開というものはできないのでしょうか、知事のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
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