すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

2014年2月定例会一般質問(3) 教育長や部長たちの答弁

2014年04月05日 | 日記

○副議長(前田八壽彦君)順次答弁を求めます。松田福祉保健部長

○福祉保健部長(松田佐惠子君)私のほうからは、2点につきまして補足の御答弁をさせていただきます。まず、お泊まりデイサービスやショートステイの現状につきまして御答弁を申し上げます。お泊まりデイサービスにつきましては、当事者の自由契約ということでございますけれども、他県でのさまざまな事象でありますとか、これから計画を立てましたり、市町村のほうからもぜひ実態をというふうな御意見を受けまして、実は昨年の12月、1カ月間の状況を悉皆で把握させていただくような調査をいたしました。県内にデイサービス施設事業所は301ありますけれども、そのうちお泊まりデイをなさっておられるところは66事業所というところでございます。今、集計中でございまして、また集計が出ましたら御報告をさせていただきたいと思いますけれども、その中で、大体、お泊まりデイを活用していらっしゃる方が250人から300人ぐらいいらっしゃるのではないかというふうな集計、あるいはこれは月に20日以上の連泊ということでございますけれども、そういうふうな状況が少しずつ見えてまいりました。これをもとに、これをもっと集計、分析をいたしまして、今後の計画に生かしてまいりたいというふうに思っておりますし、必要な施策に生かしていきたいというふうに考えております。

 もう1件、ケアマネジャーのことでございますけれども、ケアマネジャーにつきましては、現在でも特定の事業所の方々のサービスに偏らないための介護保険制度上の仕組みというものもあります。特定の法人へのサービスが9割を超えた場合は、ケアプラン料を2,000円減算するでありますとか、そういうふうな制度もありますし、保険者のほうではケアプランの内容が適切かどうかということを点検をしていらっしゃるところもありまして、これは6市町村で実施をしていらっしゃるところです。それから、県でもケアプラン点検員を派遣をいたしまして、一緒に適切に指導をしているところでございます。

 先ほど少し申し上げましたケアマネジャーの取り組みにつきまして、実は国のほうでも検討が進んでおります。12月20日に行われました社会保障審議会介護保険部会等におきましては、ケアマネジメントとか居宅介護支援につきましての中間的な整理がまとめられたところでございます。その中では、ケアマネジャーの方の質を高めるための研修の実施でありますとか、医療機関との連携の充実、あるいはケアマネジャーが所属していらっしゃいます居宅介護支援事業所の事業者の指定権限の移譲、これを市町村へと、保険者へというふうな検討の中で検討をしていらっしゃるようでして、これは中間まとめでございますけれども、これがまた正式な方向性として示されるというふうに思っております。ケアプランを作成されるに当たって、新聞報道等で取り上げられているようなことがあるということであれば、非常に残念ということではありますけれども、今後とも市町村と一緒になってその適切なケアプランが策定されますように指導してまいりたいというふうに考えております。

○副議長(前田八壽彦君)田中未来づくり推進局長

○未来づくり推進局長(田中規靖君)それでは、シニア人材バンク、それからボランとりの活性化のことにつきまして、補足の御答弁を申し上げます。このシニア人材バンクでございますけれども、これはもともと平成21年度にシニアの方々の活躍の場を提供するということで、とっとり元気シニアバンクというものがとりネットの中に開設をされ、それを活用しながら、こういったボランとりの中に設置をするといったような形で、当時ボランティア関係者の皆様とか県の社協とか、いろいろ入っての議論の中で、ひとまずこういう形で設置してはどうかということで、設置を決定して開設をしているものでございます。

 ただ、議員御指摘のとおり、登録者というのは正直伸び悩んでおるといったような現状もございます。活用の促進、登録の拡大のために、さまざまなところでPRに努めているところでございますが、今後も引き続きその辺については取り組んでまいりたいというふうに思います。

 また、このシニア人材バンクでございますが、当初は既存の県の社協であるとか、それから議員御指摘のさまざまなボランティア活動の団体、NPOも含めて、何とかその登録情報の一元化といったようなことができないかということも、実は当時検討をしておりまして、ただ、どうしても個人情報の保護の制約から、すぐすぐの一元化が困難ということで、今のような形で運用開始をしているところでございます。議員の御指摘で、ウエブといいますか、インターネット上だけの取り組みではなくてということもございます。フェース・ツー・フェースでアナログな関係で、それを併用しながら取り組みを進めていくということ、非常に重要だろうなというふうに思っております。今後、こういうボランティアの関係する団体であるとか、あるいはシルバー人材センター、そして老人クラブの連合会といったような、さまざまな活動をされる団体の方々と連携を強化をしながら、どのような形にすればシニア人材の活用について有効な方策がとれるかということを連携して検討をしてまいりたいと思います。

○副議長(前田八壽彦君)答弁を求めます。横教育長

○教育長(横純一君)砂場議員の御質問にお答えいたします。最初に、教育現場での元気なお年寄りの活用についてお尋ねをいただきました。この元気なお年寄りの皆様にボランティアとしまして学校現場において御活躍いただきますことは、子供たちにとりましても、当然お年寄り御自身にとりましても、とても意義深いことだと思います。子供たちにとりましては、お年寄りの方とかかわる温かさ、楽しさ、また、この愛情に触れることができますし、お年寄りの方の人生観とか体験を通して、子供たちも自分なりの人生や将来を考えることにもつながると思います。このお年寄りにとりましても、自分たちの活動が子供たちの学びを支えている、そういうことの喜びがありましょうし、また、子供たちと触れ合うことによりまして、充実感あるいは生きがいにつながっていく、そういう面もあるかと思います。

 この県教育委員会におきましては、現在、地域で育む学校支援ボランティア事業、それから特別非常勤講師制度などを通しまして、多くのいわゆるこの老いの魔法遣いの方々に学校現場に入っていただいております。例えばこの学校支援ボランティア事業では、生活科の学習で昔の遊びの名人として、お手玉やこま回し、竹トンボなどの遊びを教わっております。また、総合的な学習の時間では、米についての知識や育て方について、実際に田んぼで田植えをして教えていただきまして学ぶわけでありますが、子供たちが今の自分の家庭ではできにくい体験をこうした方々にさせていただいておりまして、とても効果が上がっているというふうに思います。

 また、これは山小応援団といって、倉吉市の山守小学校の取り組みなのですが、学校からしてみれば、とにかく頑丈なおじいちゃん、おばあちゃんが多く、いろんな面で支援していただいていると。この頑丈なという言葉を使っていらっしゃいますが、ここでは読み聞かせをやっておられます。この子供の感想ですが、私は毎週読み聞かせの時間を楽しみにしています。いつもは1人で読んでいるので、読んでもらうのはとてもわくわくします。時にはボランティアの方がおもしろい話をしてくださるので、それも楽しみの一つです。読み聞かせのおかげで朝から気分よく学習に入れるので、ボランティアの人にはとても感謝をしています。また、ボランティアの感想としましても、本が好きだというだけで始めた読み聞かせでしたが、一番の違いは、相手がいるということでした。児童の皆さんに喜んでいただいたときはとてもうれしく、そうでないときは、今度はどんな本にしようかとじっくり考えます。読む本を迷ったときには学校図書館司書の先生の助言をいただきます。まだまだ未熟ですが、子供たちとの交流を大切に思い、子供たちのすてきな笑顔が見られるよう、また頑張りますということですので、いわゆる単にボランティアとしてそこに行っているのではなくて、子供と触れ合うことによってその心の交流、もうちょっと広く言えば魂を触れ合っていく、そういう交流にはなっているのだろうなというふうに感じました。

 これとは別に、特別非常勤講師というのがありまして、これでは持ち前の特技を生かしていただきまして、書写だとか和楽器の演奏だとか、手話などを丁寧に御指導いただいております。今後も大いに老いの魔法遣いの方々のお力をおかりしながら、子供たちのために教育現場で活躍をしていただきたいと思います。

 続きまして、ボランティア登録システムの再構築ということでお話をいただきました。学校支援ボランティアは、それぞれの学校で学習支援とか部活動支援だとか環境整備など、さまざまな活動を行っていただいております。このボランティアは、市町村とか学校に配置しておりますコーディネーターが地域でのつながりを生かしながら、声をかけて確保をしてまいりまして、そういう人のつながりでふやしてきたものであります。そういう輪が広がってきまして、現在では約5,000人に登録をしていただいております。このコーディネーターの声としましては、初めはなかなかボランティアが集まらなかったが、公民館や地域の会に出かけて、情報を集めて活動する人がふえてきたとか、あるいは参加したボランティアの方からほかの人も紹介してもらって活動できる人をふやしていったとか、初めは活動について学校から要望が少なかったが、先生方にボランティアが入るよさがわかり、要望がふえてきたというようなこともあります。

 この学校支援ボランティアに登録していただいている方は、現在5,000名ですが、この5,000名は総数としての5,000名でありまして、各市町村の合計数であります。県教育委員会がこの5,000人の状況を一括的に把握している状況にはございません。しかし、このボランとりのようなシステムが、よりよい形で全県的なネットワークになっていけば、人材の確保におきましても効果があると思います。また、人材同士がつながって、より高いレベルの活動となっていく相乗効果も期待できるのであろうと思います。ボランとりサイトは昨年度開設されたばかりでありまして、まだまだ十分には知られていないと思います。ボランとりにつきまして、市町村教育委員会や関係機関にお知らせして、利用を働きかけていきたいと思います。

 3点目に、この老いの魔法遣いを学習の支援にもっと活用してはどうかというお尋ねをいただきました。議員からはこの学校支援ボランティアが見回りだとか、それから環境整備だとか、そういう作業的なものが多いのではないかというお話でありました。先ほど御紹介しました例もこの学習支援ではありますが、より直接的な学習支援としましては、例えば中学校で夏休み中に5教科の学習会を開くとか、あるいは放課後とか通常の授業の中に入っていただいて、学習支援をしていただくというようなことがあります。学校としましても、この3年生の学力向上につながったということとか、あるいは学校だけでは回せない、人数が少なくて開設できない講座数がふやすことができたとか、そういう話があります。また、子供たちもちょっと緊張して勉強できたとか、あるいはこの講師の方が使ってくださったプリントが非常によくわかって弱点が見えてきたということとか、それから、家で1人で勉強するときよりも集中するということを言っています。

 私はこの老いの魔法遣いの方々は、私たちが思っている以上に、もっと高いレベルの力を潜在的に持っていらっしゃると思っています。したがいまして、そういう方々の分野を固定せずに、幅広くこの力を御協力いただきまして、学校現場に生かしていくことが大事だと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2014年2月定例会一般質... | トップ | 2014年2月定例会一般質... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事