まもなく夫が定年退職する我が家
以前から息子と二人で「お祝いの会をしようね」と話し合っていました
先日お招きいただいた素敵な「囲む会」にちなみ、我が家では「お父さんを囲む会」とすることにしました
いつにしようか?
→ お父さんに都合を聞いてみよう
どこでしようか?
→ 候補が沢山出てきました
お酒好きのお父さんだから居酒屋?
お父さんお気に入りの焼肉屋さん?
めったに行かない料亭?
誰と囲もうか?
→〇〇〇(娘)と息子とおばあちゃんと私
〇〇〇は遠いところで忙しく働いていて、年度末だし来るの大変だよね
〇〇〇が帰れるタイミングで2回目の「囲む会」やるのもいいね
お祝いの品は何にしようか?
→お酒好きのお父さんだからやっぱりお酒?(笑)
歩くの好きだからスニーカー?
歌うの好きだからマイク?
本当は、夫の退職の日のお祝いの品を買うために、息子と二人で少しずつ働いて、お金をためて、そのお金で一緒にささやかな品物を選ぶ予定でした
息子はまだ正式に働いたことがありません
通院をしながら心身の調子を整え、社会に一歩踏み出す準備をしているところです
夫の退職の日が見えてきた頃、昨年だったでしょうか、息子と話す中でお父さんへの感謝の気持ちを二人で働いて形にしよう、ということになりました
ちょうどその頃、母のがんの転移が見つかりました
がんの末期にある母との時間は限られています
母を明るく静かに支えることにはエネルギーも必要です
働いたことのない息子が最初の一歩を踏み出せるようサポートすることも、大きなエネルギーを必要とすることだと思います
夫の退職、という大きな節目も「今」しかありません
母、息子、夫、…
からだがいくつもあったらなぁ、エネルギーが無限にあったらなぁ、と無駄なことを考える自分を笑い
今は、母との時間を最優先し、息子と毎日母の所へ通っています
息子に「ごめんね、せっかく一緒に働こうって決めたのに」と謝りました
息子は「今じゃなくても、働いた最初のお給料で、お父さんに感謝を伝えるよ」と
「お父さんを囲む会」で夫にお祝いの品を渡すとき、息子のこの言葉を添えたいと思います
息子の長い長い療養の日々は、価値ある日々だったと感じました