とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

粘土の性質

2018年10月24日 | 日記
畝を耕していると、今日も小石サイズの花崗岩がたくさん出てきました。脆い岩石なので、鋼の農具が当たるとパカッと割れて綺麗な断面が現れます。花崗岩の主成分は石英と長石。石英は二酸化ケイ素が結晶してできた鉱物で透明、長石はアルミノケイ酸塩を主成分とする鉱物でクリーム色。長石は地殻中に最も多く存在する鉱物で、ほとんどの岩石(火成岩、変成岩、堆積岩)に含まれます。特に花崗岩では60%前後を長石が占めています。この長石が風化作用を受けて水に溶け込んだ後、再結晶化すると粘土鉱物が現れます。


農具置き場入り口付近の頻繁に通行する場所は、踏み圧で窪地になっており、周囲の草地から流出した粘土が溜まっています。


雨が降るとドロドロになって長靴にへばり付きます。


少し乾き気味の時に、表層をスコップで剥ぎ取って


握ると団子になります。


よくこねると、自在に整形できます。


水が加わると塊になりますが、粘土の実態は、砂よりも微細な粒子です。


粘りがあるという性質が、すなわち、水分と養分の保持力があることを意味しており、粘土粒子は土壌団粒の構成物質として重要な役割を果たしています。

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