皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
問屋さんが小売り店から色無地単衣の寸法直しの依頼を受けた所、
洗い張りをして仕立て替えをしないといけない位の大規模の直しだったので
まずは洗い張りをして欲しいとのご依頼でしたが、掛衿も汚れて退色を
しているので、ヤケ直しもして欲しいとのご依頼です。
色無地単衣(仕立て上がり)
色無地単衣(仕立て上がり) 掛衿ヤケ
ワインレッドの色無地単衣仕立て上がりです。
掛衿が汚れています、しみ抜きをすると退色していました。
問屋さん曰く、どこの加工屋さんも人手不足の為に洗い張りはしてくれても
解きはしてくれなくて、時間が掛かるとお聞きしました。
私も解き物は老眼で見えずらい事と仕立ての方法と逆に解いて行く事を
聞いていますが、止めの部分に穴を開けたり生地に目寄りなどに注意して
時間が掛かっても良いと解きを行っています。
は縫った後に洗いを行いました。
色無地単衣 洗い張り中
撥水加工済みだったので洗浄液に入れて漬け込むと初洗いだったのか、生地から
余った染料が大量に出てきました。血の池地獄になりました。
洗浄液から出してブラシで洗い板で丁寧に洗いました。
色無地単衣 乾燥中
色無地単衣 洗い張り後 掛衿退色
洗い上がって、仕上げの湯のしを行い掛衿を見ると黄色く脱色しています。
私がしみ抜きの修業に行く前の当店で亡き母は掛衿がヤケているので、元衿と切り替えて下さいと
メモを入れてお返しするか、依頼があれば、しみ抜き店に外注してヤケた部分の色掛けを
してもらうかでした。亡き父が丹精込めて行った洗い張りを仕上げてこの掛衿のヤケが
直れは完璧だと、悔しがっていた事を思い返します。
私自身も丸洗いとしみ抜きと色掛けを行っていた時は洗い張りの習得出来たらと
思っていましたが、両親が洗い張りを行っていたので、手を出していませんでしたので
今はあまり悔しい思いをしなくなりました。
色無地単衣掛衿 色掛け(色修正・染色補正・染直し後)
産地ではそれぞれの作業は分業体制になっています、こちらの地域でも一人で
色々な専門作業を行える多能工は珍しいと思います。
私自身がそうでしたが専門職の職人はみんな自分が出来ない作業が出来ればどんなに
良いかと悔しい思いをしているか諦めているかどちらかと思います。
私自身は現在洗い張りと色掛け(色修正・染色補正・染直し)の二刀流でより完全を目指せます。
問屋さんも二刀流の当店だからこそ、安心して依頼が出来ると太鼓判を押してくれます。
色無地単衣 仕上げ後
綺麗に仕上がりました。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
休日 日曜・祝日
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
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