皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!
地方都市のクリーニング店から自社工場では不安な為に縮緬地刺繍訪問着袷の
丸洗いのご依頼でしたが、訪問着袷を検品すると縫い込みの二重になっている部分が
仕上げ(プレス)工程で発生したアイロンによるアタリ・テカリ(コテ光り)が
出ていてとても見苦しい状態になっていました。
縮緬地刺繍訪問着袷
ベージュ色の縮緬生地に刺繡柄の訪問着袷です。
縫紋
共色の濃い目の色の縫紋で丸に縦木瓜が入っています。
縮緬地刺繍訪問着袷掛衿 衿ヤケ
掛衿が汗で黄変化しています。
縮緬地刺繍訪問着袷衿先 アイロンによるアタリ
縮緬地刺繍訪問着袷上前剣先 打ち揚げ部分 アイロンによるアタリ
縮緬地刺繍訪問着袷掛衿 スナップ部分 アイロンによるアタリ
着物の仕上げ(プレス)は仕立て上がりの風合いを目標にしています。
仕立て屋さんは基本、焼きコテと押しで仕立てを行っていますが一部家庭用のアイロンを
使用しているとおもいます。我々着物のクリーニング業は業務用の2kg位の電蒸アイロンを
使用します。袷の着物の場合、縫い込みの二重になった部分や裏のスナップの部分を
アイロンで強く押さえつぶすように仕上げた場合は画像の様に醜いアタリ・テカリ(コテ光り)
が発生しています。
縮緬地刺繍訪問着袷下前剣先 打ち揚げ部分 アイロンによるアタリ
縮緬地刺繍訪問着袷衿先 アイロンによるアタリ
縮緬地刺繍訪問着袷背縫い打揚げ部分 アイロンによるアタリ
縮緬地刺繍訪問着袷背縫い アイロンによるアタリ
以前にとあるクリーニング店で年配の職人さんが着物に仕上げ作業(プレス)をしている
場面を見た事がありましたが、Yシャツを電熱アイロンで体重を掛けながら仕上げを
していた事を思い出しました。着物の生地の特性を知らずに作業していた様に感じました。
縮緬地刺繍訪問着袷裾 アイロンによるしわ
裾のふきの部分もアイロンを押し付けている為にしわ寄せになっています。
着物の気持ちになるとたまったものでは無いと感じます。
丸洗い後に掛衿の衿ヤケを直した後に全体のテカリを直していきます。
縮緬地刺繍訪問着袷衿先 仕上げ後
縮緬地刺繍訪問着袷上前剣先 打ち揚げ部分 仕上げ後
縮緬地刺繍訪問着袷掛衿 スナップ部分 仕上げ後
縮緬地刺繍訪問着袷下前剣先 打ち揚げ部分 仕上げ後
縮緬地刺繍訪問着袷衿先 仕上げ後
縮緬地刺繍訪問着袷掛衿 しみ抜き後
縮緬地刺繍訪問着袷背縫い打揚げ部分 仕上げ後
縮緬地刺繍訪問着袷背縫い背縫い部分 仕上げ後
縮緬地刺繍訪問着袷裾 ふき部分 仕上げ後
縮緬地刺繍訪問着袷 仕上げ後
掛衿の衿ヤケと全体のアイロンによるアタリが取れて、仕立て上がりの状態に
なりました。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
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