「一撃必殺」と「連打必勝」

2007年03月09日 | Weblog
「一撃必殺」と「連打必勝」

ドッチも結果は「勝利」ですね。

「一撃必殺」!!!って息巻いてみても

そこは相手のあることですから、

結果は相手の力量しだいで「一撃必殺」だったり「連打必勝」だったり




治療に置き換えると

「たった一回の治療で治る」と「継続治療で治る」

ということになりましょうか。

どちらも結果は「治癒」です。


痛みの原因によっては、

たった一回の治療で魔法のように回復する方もいます。

例えば、

「寝違い」や「急性腰痛」の一部には

非常に強い痛みがあっても、

痛みの原因が筋肉のケイレンから来ているだけの場合があります。

こういった例では、ケイレンを止めてあげるだけで

それこそ「魔法のように」痛みは消えてしまいます。



同じく原因によっては、

一回の治療では治りきらないのですが、

計画的な治療で着実に回復される方もいます。

体内の「ケガ」なんかが良い例です。

表からは見えなくても、

中に傷ができて炎症を起していたりすれば、

どんなに完璧な治療をしても

その場で痛みを取り去る事はできません。

たとえるなら、

「刺さったトゲを抜く事はできても、

できた穴を『チチンプイプイ』とふさぐ事はできません。」

といったところでしょうか。


でも、心配ご無用。

そういった傷も、時間をかけてカラダ自身が治してくれますから


こういったケースの治療は、

傷ついた組織の回復が正常に進むように

周囲の状況(血液供給や筋緊張のバランス、障害部位に無理のかからない動作のバランスなどなど…)

を整えることが優先されます。


傷が落ち着けば、積極的に患部を操作してゆくことになります。

この時期に入ると、患者さんにしてみると急に治療の切れ味が増したように、

感じるようです。


つまりは「魔法のように」治るかどうかは原因と時期しだいなのです。


治療家にも「一撃」幻想を持つ時期があるものですが、

これを「クイックフィクス」といい、

無理な治療をして失敗してしまう危険性があることから

戒めの言葉とされているんです。


大切なのは着実に「治癒」という結果を導く事なんだと、わたしは思うのです。

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