世界マスターズ基準記録公認記録会結果

2020年10月28日 | トレーニング日記

10/25は2021ワールドマスターズウエイトリフティング競技基準記録東京都公認記録会に出場してきました。

世界大会への切符を手にするための登竜門。

結果は基準記録(168kg)ギリクリア…(-_-;)

ぎゃぁ~~~~~~~

くやしさしか残らん!!!

記録は以下のとおり

スナッチ:73kg〇75kg×75kg×

クリーン&ジャーク:95kg〇100kg×100kg×

※成功試技もおまけの毛でいただいた感じです(-_-;)

今回の反省点は以下の3点

1、スナッチのキャッチの強化を全くせず、ぶっつけ本番になった

2、減量の失敗

3、記録会20日前のピークアウト

 

ダメだった言い訳は書いてて恥ずかしいだけなんですが、

ただ結果を書いてゆくよりも今後にどう活かすか、そのための振り返りとして書かせていただきます。

 

「1、スナッチのキャッチの強化を全くせず、ぶっつけ本番になっていた」

年始に痛めた右肩(腱板損傷)もどうにかこうにか9月にはリフティングで痛みのない状況にまで回復し、

記録会までの一か月半でどこまで戻せるかといった挑戦になりました。

どうにか9月後半には70kgまでは取れるまでにはなったんですが、その先が遅々としてすすまず。

バーベルを跳ね上げる力を養成するトレーニングにハイプルという種目がありますが、

それ自体は91kgまでは鎖骨あたりまでひけるようになっていました。

なので、80kgは何とか狙えるところまで来ていたと思います。

後にも書きますが、10/5の段階で出力の向上が確認されたので80kgに挑戦しました。

結果はキャッチが定まらず後ろに落とすといった失敗を繰り返す状況でした。

ちなみに75kgはクリア。

このとき、キャッチのフェーズが安定しないことが分かっていたのですが、

その対策となる練習種目が十分に積めなかったんですよね。(-_-;)

キャッチの練習にスナッチバランスというものがあるんですが、

失敗すればバーベルを地面に落とすことになる練習なので自宅ではできなかったんです。

大会直前にウエイトリフティング場で挑戦したら70kgがせいぜいの状態…

『こりゃばくちになるな』

と思いつつの挑戦でしたので、75kgが取れなかったことも「さもありなん」な結果でした。

地力はそこまで不足していたわけではなかったと思える状況でしたので

動作ごとの特異的適応※ができていないとこういうことが起こるのかと、いい勉強になりました。

今後は特異的適応という側面から現状を整理すれば練習の課題が明確にできそうです。

頭のメモにしっかり刻んどこう。

そして、この悔しさは次に活かそう…

※「特異的適応」競技動作を円滑に行うための神経回路の活性が高まることやその回路自体が出来上がること。

競技ごと、競技動作の局面ごとの適応というものがあり、

適応できていない動作では地力があってもその地力相応のパフォーマンスは発揮できません。

主観的にはだいたい一日おきの練習で2週間あればその動作を円滑に行うためのプログラムがまとまるようです。

競技レベルでの活用はその後数か月かけて脳神経に強く記憶させていくことが必要です。

十分に脳神経に記憶として痕跡を残せれば、条件反射として無意識に動作を発現できるようになるでしょう。

 

「2、減量の失敗」

これは…もうどうしたらいいものか…(-_-;)

普段は72kgぐらいなのですが、減らしても68kg中盤までは問題なく力が出ていました。

ちなみにピークだったと思われる10/5の体重は68.6kg。

でも、67kg台前半になると途端に力が抜けていく…

こりゃ地力の強化しかないかな…

減ってなお100kg以上クリーンできる地力を作ろう。

 

「3、記録会20日前のピークアウト」

これ、本当に難しい問題です。

ピークアウトという用語にはいろいろと解釈があるようですが、

ここで言うところは最大出力を発揮した後の神経系の疲労を指しています。

ウエイトリフティングをしている方なら皆さん経験されていると思うのですが、

試合の後、ベストが出た後なんか特にしばらくの間、力が出なくなるんです。

どうも100%に近い出力でオールアウトしてしまうとその後1~2週間は出力が低下してしまうようです。

逆に出力の向上は高出力で低レップの練習に切り替えてからだいたい2週間で適応するようです。

片麻痺の患者さんのリハビリなんかも新しい課題への適応はだいたい2週間ぐらい。

神経系が新たな学習をするのに必要な時間は2週間なのかもしれませんね。

今回のケースでは試合前の練習をさかのぼると10/5の月曜日の練習がピークでした。

この日はスナッチもクリーンもやけに軽く感じ、筋出力の高まりを実感した練習会でした。

『あ、乗ったな(高出力への神経の適応ができた)』と分かったんですが、

ここで出し切ってしまうとピークアウトのリスクがあるわけです。

ここは本来、慎重に進めるが吉。

解っていたのですが、これまでためた地力を信じすぎたのか、執拗に自己ベスト以上の重量に挑戦してしまいまして…

あと少しで取れそうだったので、あきらめきれなかったんですよ…(-_-;)

嫁さんも見てたし、良いとこみせたいなって欲が出て…

結局失敗。(-_-;)(-_-;)(-_-;)

その次の練習日には圧倒的な出力の低下を確認。

『あ、やらかした…』

と、大いに慌てることになりました。

神経系の回復に早くて7日、そこから出力が再びあがるのが14日後と考えると日が足りません。

『詰んだな…(*´ω`)』

と思いましたが、それならそれで足掻くだけ。

諦めの悪さは人一倍なので、最大限必要な能力を高める努力はしました。

試合6日前に入り、ようやくスナッチ73kgのクリーン95kg(ジャークは失敗)まで漕ぎつけまして、

試合3日前には60%の重量でスピード練習をして準備を終えたのでした。

上手くいけば当日出力が戻ってくれている…かもしれない、と期待したんですが…

次回は『あ、乗った』と思えたら慎重に行こうと思います。

 

以上、反省終わり。

 

世界大会はエントリー上位7名(10名という説もあり)で足きりがあるので、

基準記録ギリギリでは参加は難しいかもしれません。

でも、選考会直前に世界大会のもう一年延期(2022)が決まったそうなので、

来年の全日本マスターズでの記録が良ければそちらで再エントリーもできるかもしれないと希望をつないでます。

今回の失敗は無駄にしないつもりです。

ロード・トゥ・ワールドマスターズゲームズ!

頑張ろうと思います。

 

動画は当日の試技の模様です。

酷い出来ですが、もしよろしければご覧ください。

 


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