スポーツ障害||その3各病期ごとの対処1/3

2018年09月02日 | スポーツ障害

またまた間が空いてしまいました。

コンスタントに更新できず心苦しいのですが、ここの所忙しくって…

はい、いいわけです。

もういい年ですから泣き言いわずにやることやんなきゃですね…(-_-;)

 

さて、

前回はスポーツ障害の病期についてお話ししました。

スポーツ障害の病期は大きく分けて4つの段階があるという話です。

Stage1:運動開始時には痛みがあるもののアップで消える。

Stage2:運動開始時に痛みがあるもののアップでいったん消える。しかし、トレーニング(競技の練習)終盤に再び痛み出す。

Stage3:日常生活レベルの動作では痛まないが、痛みのためにトレーニング(競技の練習)ができない。

Stage4:常に痛みがあり日常生活レベルの動作も困難になる。

これを踏まえて、今回は各病期ごとの対処についてまとめたいと思います。

Stage1~4の順で紹介してきましたが、障害の回復は重症から軽症へと変化してゆきますので

対処編では状態の悪い順に説明することにします。

 

Stage4】

Stage4では傷の状態は強い炎症や損傷をきたした急性期と呼ばれる状態ですので競技は禁止です。

少なくとも受傷直後から3日は安静(動き回らず横になって過ごすという意味の安静です)にします。

セルフケアについて

受傷直後から強い炎症が落ち着き一心地つくまでは、痛めた個所以外の補強も避けましょう。

この時期には消炎剤の服用や患部のアイシング、患部の安静・保護を目的としたテーピングやサポーターなどの装具の使用を検討します。

ちなみに、患部に無理がかからないならば周囲の関節への穏やかなストレッチは可能です。

例えば後ろに反ると腰が痛むような場合、股関節前面の硬さ(股関節の伸展制限)や胸の硬さ(胸郭の伸展制限)を取ることで腰部の負担を減らし回復を促すことができます。

裏を返せば股関節や胸の動きの悪さを補うように腰部が働き続けたせいで腰部の故障をしたということなのです。

このように一部の関節に故障を負う場合、その背景要因として隣接した関節の動きの悪さが隠れています。

そうした背景要因への対処はStage4でも患部に負担がかからなければ行ってOKです。

ただし、その判断は一般の方には難しいかもしれません。

自身で判断する場合は「患部が痛まないこと」を条件としてください。

基本この時期はあまりいじくりまわさず身体が自身の傷を治すのを邪魔せずに待つ事が重要となります。

まさに果報は寝て待て。

受傷した組織の種類や損傷の深さにもよりますが、だいたい3~6日の安静で激しい炎症が落ち着き、自覚的にも一心地つける日がきます。

(血管網の多寡によって回復の速度に違いが出てきます。筋などの血管網の発達した組織は早く治り、靭帯や軟骨といった血管の分布が少ない組織の回復には時間がかかります。)

傷が浅ければこの時点で、深ければそこからもう数日待つと日常動作ができるまでに回復します。

日常動作ができるようになったことを確認したらSTEP3まで回復したとお考え下さい。

補足:損傷部位ごとの回復速度の目安※あくまで目安です

筋々膜の故障なら3日~1週間

靭帯や腱なら~3週間

軟骨や半月板、椎間板なら3~5週間

※傷がきれいに治るのではなく炎症や過敏性が落ち着くまでの目安となる期間です。

残念なことに軟骨や半月板、椎間板などの組織は一度傷つくとそのまま傷が残ることが多い組織です。

 

つづいてStage3…

と行きたいところですが、今日のところはここまで。

続きは次回!

なるたけ間を置かずに更新したいと思います(あくまで希望…)。

では!


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