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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

東北・北海道の「後続地震」とは? (4)

2023年01月12日 | 社会

 

国と学者たちは、どうしてもここに焦点を持って行きたいようだ。

半割れ、後続地震

統計的、抽象的すぎないか?!

 

半割れとか後続地震は、このように理論的にではなく、むしろ経験則として口頭伝承的に知れ渡っている。東日本大震災の震源地とその周辺ではあたかもレイヤーのように大小の地震が前後左右地帯に起きている。岩手県宮古市沖では巨大な深海地滑りが間髪を入れずに起きたと言われ津波の発生、巨大化はその方が原因とされてもいる。また熊本地震の教訓もある。これら地殻変動や崩壊の連動的な発生は大地震について回ることがらだ。連動性、または伝染性/誘発性の認識は被災地(指定)地域には経験的に当然浸透しているし、またそうあるべきだ。要するに自同律的にそのことは絶対に起こりうるし、お互い戒めあうべきことではある。

しかし、国が行うべき防災のポイントとしてはそこにこだわり偏って滞ってはならない、と言いたいのである。国民は何か特別なことを言われたかと思う。不十分な理解のままに統計的、確率的な厳密さを追求する必要があるのかどうか?

来るぞ、来るぞ、と。しかし、時間と場所と規模は、アバウトに、連続してすぐ、ここと隣接地に同じ大きさの地震が来る可能性がある、備えの輪を広げよう、くらいにしておいたほうがいいのでは? もちろん気象庁の観測は厳密な程よいが…

日本経済新聞(2023.1.11)

 

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それに、新聞見出しにも書かれてあるように「1週間以内、確率最大77%」「3年以内、96%」が一人歩きしデマ化する可能性が大きい。前者は9日以内に1回、後者は3年以内にはほぼ必ずの確率という事だからだ。

 

[関連記事]    確率、分かりますか?     2022.1.14

 

  

東北・北海道の「後続地震」とは?(1)に戻る

 

 

<参考記事>

「南海トラフ巨大地震」1週間以内の後発地震発生確率最高“77%”平時の3600倍まで急上昇「巨大地震が立て続けに起こる可能性を踏まえた事前準備を」東北大などが発表

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