桃の節句には間に合いませんでしたが、すっかり春めいてた気分が漂っている詩かなと思います。私自身のこともわりとストレートに出ていますけど、写真は本文とは関係ありませんw。
076 付箋
図書館で借りた本を読んでいて
気に入った個所があると付箋をつける
ラインマーカーで線を引くわけにはいかないから
オレンジと黄緑とレモン色のがあるけれど
気分任せで意味があるわけじゃない
読み終わると付箋を剥がしながら
海鳥の影が横切ったような感想を手帳に書く
077 二人のハーモニー
引き出しの奥に眠っていた時計
昔ながらの時計屋に持って行く
電池を代えると時間が動き出した
カレンダーも秒針もないペアウォッチの片割れ
バンドもひび割れて、ガラスには傷が入っている
取り替えられるよと言うおじさんに首を振る
ショウウィンドを一緒に覗いた頃に響き合いたいから
078 触れる
朝、いくつもの橋を渡って
海から街へ歩いて行く
強い風がやわらかくなり
晴れ上がった空が狭くなる
何台もの自転車に追い越され
いくつもの地下鉄の駅を通り過ぎる
予め疲れて不機嫌そうな乗客を想像しながら
あたしは春の入り口に触れていく
079 プロ
恋愛のプロだって言われるけど
別に恋をして食べているわけじゃない
満たされない想いをいつも抱いている
気合を入れた服を着て
含みのあるトークと翳りのある表情
意味のないメールと実現性のない夢
空っぽだねと呟いて月を見上げる
080 放棄
ごちゃごちゃ言われるのがイヤで
ごちゃごちゃしたものを捨てる
仕事も住む所も変えてしまえば
すっきりと切ない
4年間泣いたり、笑ったり、苦労して
あくせく働いて、それなり遊んだりもしたから
友だちも同僚も残念がってくれるけど
目の奥にはもう別れの色が宿っている
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なんかいろんなものがあるサイトです。
なんかいろいろしゃべります。
宮崎アニメの風が見えますw
放棄、の最後の1行にもなんとなく共感します。
去りゆく自分の心にももう少し濃く、同じ色があるんでしょうね。
別れの言葉って相手の人との関係がことんって変わる感じがするんですよ。どちらの立場でも。
都会の所々に見える、きれいな風景見るの好きです
画像がどれもきれいで、思わずじっと見ちゃいました
二人のハーモニーは、切ないです。。。
なんだか、ネガティブな私は、私も??
とか考えちゃったりします
でも、この詩の方は、前向きな感じがいいですね
昔を思い出しながらも前向きに進んで行きたいものですね。。