金魚cafe

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追憶の夜想曲

2015-02-09 23:56:00 | 読んだ本
中山七里著 講談社

贖罪の奏鳴曲という法廷サスペンスの続編で主人公の弁護士御子柴礼司というお金のためなら有罪も無罪もしくは執行猶予つきとひっくり返す悪徳弁護士。

被告からは感謝されるでしょうが、被害者からしたらたまったものではありません。

顧客もどこか後ろ暗いところがありで先生頼りにしてますといわれながらも周囲は敵だらけ。

そんな彼がお金にならないのにほぼ有罪で決まりの裁判の弁護を引き受けることがあります。

本人は注目されれば金になるといいますがこれには深い理由があります。

贖罪の奏鳴曲が続きそうな終わり方だったのでこれは続編が出るなあと思っていましたらやっぱり出ました。
会社を首になって働かない夫をカッとなって殺してしまった妻。

注目を集める裁判ではなかったのですが御子柴が弁護するということで世間で注目を集めるようになり、検察側も負けてなるものかと岬という優秀な検事が御子柴と法廷で争うことに。

この岬という名前でどこかで聞いたことがあると思ったら、「さよならドビュッシー」で探偵だったピアニストの岬洋介のおとうさまだったのです。

中山センセーの小説はほかシリーズの登場人物とコラボすることが多いのですが岬洋介のおとうさま出てきましたか~。

贖罪の奏鳴曲を読んでいたらなぜ御子柴礼司がこの弁護を引き受けたのかなんとなくわかってしまってやっぱりそうだったのか~とそれだけでは終わらず大どんでん返しがあったりするのですがこのシリーズ面白いのにこれで終わっちゃうんじゃないかなと心配になったのですが。

なんといっても御子柴礼司という人が最初はなんなのこの人!!

と思ってしまうのですが、善か悪かと分けられないダークヒーローみたいな感じでとても気になる人物です。

できるなら岬洋介とコラボする作品でまたお会いしたいです。