先週京都に行ったばかりですが、金剛能楽堂に狂言を観に行ってきました。
この日は暖かく快晴。
あ~~先週こんなお天気であればよかったのですが~まあ雨男さんがいたので仕方ないですね。
茂山一門の十三代目当主の千五郎さんの古希のお祝いの会ということでお豆腐の皆様総出の豪華な会でした。
開場は黒紋付きの皆様がお出迎えでお~~~っとなり。
さっそく席に。
実はチケット先行発売を電話で受け付けされていたのですが、なかなかつながらず発売開始30分でS席は完売、(T_T)A席になったのですが、これがよく見える席でしてラッキーでした。
狂言というのは古典芸能ですのでセリフなども昔の言葉遣いですが、それはなんとなく聞いていれば意味がわかってきますし、互いの間が絶妙なので楽しいです。
それに舞台セットもなしで2人、ないし3人でいきなり始まるという非常にシンプルなもので昔から決まった型にしたがって進んでいきます。
その型を崩さなければアドリブもOKと柔軟なところもありなので楽しいのです。
会話だけのやり取りや地謡と舞があるものバラエティに富んでいます。
まず福部の神という古希の祝いにふさわしいめでたく謡い舞うもの。
伯母ヶ酒という酒屋を営む伯母からただ酒を飲もうとして鬼の面をかぶり脅かしてお酒を頂きますが調子に乗って酔っ払いばれてしまうというコミカルなもの。
そして小舞、茂山家の六歳の鳳仁クンと慶和クンが舞います。
可愛らしくてオトナよりどうしても拍手が大きくなりますね。^^
惣八という元僧侶の料理人ともと料理人の僧侶が大名に抱えられてのコミカルなやり取り。
宗彦さん、逸平さん兄弟で息もぴったりです。
これはTVでお正月お父様の七五三さんと千五郎さん兄弟がされていましてまた一味違います。
ちょっとアクシデントもありでそれさえも笑いに変えてしまう、こういう柔軟なところがすごいなあと。
案外現代劇のほうがキッチリ台本どおりに進んでアドリブなんてよほどでないと入れないですね。
最後が四十一年ぶりに演じられる鶏猫。
ある大名の可愛がっていた猫がいなくなり、探せと言っているところに子供が猫はある男が打ち殺してしまったと伝えます。
それがなんとその子の父、なぜ自分の父を密告するようなことをするのか?
なぜ猫を殺してしまったのか?
これは人情話になっていまして、さっきまでの演目ががコミカルな吉本新喜劇ならばこれは人情ものを得意とする松竹新喜劇のようなそんな感じがいたしました。
そうなのだ~と思うと狂言って身近に感じるようになります。^^