鉄の仮面を被った人の続き。
自分に起きた受け容れがたい出来事に悲しみ、嘆き、泣くこと(嘆きのプロセス)は
それを乗り越えるために必要な道程である。 詐欺、性被害、いじめ、恋愛、家庭の問題、…
その出来事を他人事のように分析すること(知性化)も有効な作業かもしれないが
まず、生身の人間としてその出来事を嘆き哀しむという道程は、飛ばしてはならないことである。
鉄の仮面でそれを覆って強さを決め込んでも 必ずその弊害は色んな所に噴出してくる。
その硬直した決め込みは本当の強靭さを醸成することはなく、脆弱さの真犯人となってその人の奥に潜む。
自己欺瞞は様々な禍を自分と関係者に引き起こしていく。
自己欺瞞(self‐deception):自分で自分の心を欺くこと。自分の良心や本心に反しているのを
知りながら、それを自分に対して無理に正当化すること。自欺(じき)。
自己欺瞞をしている人は、その正当化のストーリーに合致する情報を集める。
一見勉強熱心に見えても、やってることは本当のことを知ろうとするのではなくて
自分のストーリーを支え補強してくれる材料を集めているのであって、探究しようとはしていない。
ストーリー補完の役割をしない情報は、いくら与えられても出会っても、無視する却下する。
既に100回教えている人に「教えて」と言う。 It is not what I want.
哀しいことを哀しいと泣くことが 弱いことではない 認めないのが弱いこと
はりぼての強さは 脆弱さの真犯人
硬直的な自己欺瞞は 責任ある態度ではない 最たる無責任な状況を引き起こす
Never touch.
sono tobira niwa huretewa dame 蓋を開けるやつは許さない
自分に嘘をついて蓋を閉めることは、様々な別の嘘をつく必要性の始まり。
嘘に基づいて何かを築いたら負の構築物ができる。
嘘に基づいた積み上げ 嘘に端を発した負の構築物 責任ある態度 感情を禁じる美徳
それは無責任極まりない態度。
深い悲しみを悲しみとして感じることなく
鉄の仮面で覆って自分に嘘をついて一体、何を積み重ねていけるのか。
存在するものをしないと決め込むと、その存在にいつまでも呪われる という皮肉な法理。
4を忌んで飛ばすことで4の存在を猛烈に語っている怖い倉庫。