ASD(自閉症sp)やADHDなどの発達障害は必ず遺伝するわけではないけれど
医学的には遺伝的要因はあるとされています。数百と見つかっている自閉症関連遺伝子が
組み合わさって、発症しやすさを決める遺伝的背景を構成するとされています。
実際に、親子で発達障害というのは多いです。また、環境的要因にも注目されていて、
農薬やPCB(ポリ塩化ビフェニル)などの環境化学物質との関係を示す医学論文、報告が
数多くあります。化学物質などが直接的に発達障害を引き起こすというより、もって生まれた
感受性の高さによって、かけ合わせのようにして発症するとも言われています。
同じ環境化学物質やその他の起因物質に晒されても発症しない人と発症する人がいて、
それは個々人の感受性によって決まり、可塑性をもった受け皿の持ち主が発症するらしいです。
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親と子どもが同じ発達障害(私はこの呼び方好きじゃなくて、発達凸凹と呼ぶのが好きです)の場合、
いいことと 悪いことがあると思います。子どもの気持ちがよくわかり、よき理解者となることが
いいことです。全ての発達親子がではないけれど。悪いことは、同類が故になにが普通とは違う
特性なのか、俗に言ってなにが「いけない」のかがピンと来にくいこと。自分も同じ特性を持って
生きていたらそれが普通なので、相手のその特性を特異なものとは見なさないでしょう。
○○君はこういう時にこういう行動をとって「しまい」ます。 それ普通じゃん?
特性を見つけるのは、非当事者の人(定型と言われる)です。同類だとそれは特性には映りません。
同族だと、どういう話し方、教え方、愛情表現をされたら快適か、理解するか、安心するかとか、
自分がそうである通りに接すればだいたい正しいので、最高の相棒な感じもします。
一方、なにが特性なのかわからないのは、一番あかんやんという気もします。
例えば、ASDの特性を利用して騙して金銭を詐取する人がいたとしても、同類だったら
諸共に引っかかってしまいます。
親と子やパートナーが同じ発達凸凹を持っているという状況は、諸刃の剣だと思います。