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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

驚きの「切手の貼り方」 後編

2023-06-05 23:40:22 | ひとから学ぶ

驚きの「切手の貼り方」 前編より

 知恵袋には「切手の綺麗な貼り方を教えて下さい」というものも見える。例えば、「挙式にあたり、招待状の返信用はがきに切手を貼ります。もともと真っ直ぐ貼るのが苦手で更に今回は60枚程貼らなくてはなりません。みなさんはどうしていらっしゃるのでしょうか。」という問いは、今回の叙勲祝賀会の招待状と環境は同じだ。ベストアンサーには「はがきを縦一列に10枚程度並べます。線引か雑誌などで押さえてその横に添って貼れば、ずれないと思いますが。しかも10枚を6回すれば簡単です。」が選ばれているが、どうもしっくりこない。そもそも神経質な性格は、おしなべて誰でも同じレベルではなく、人それぞれ。したがって納得のいくレベルは異なる。

 実は切手をハサミで切ることを「理想だ」とする女性は、その貼り方にもこだわりたいという。郵便局に頼めば「貼ってくれる」というが、郵便局でやってもらうと「何も考えていないから斜めだ」となっとくされない。したがって当然面倒でも自分で貼るという。わたしはこう勧めた。「料金別納」にして切手を貼らなければ、そのような気遣いをする必要もない、と。しかし、郵便は「切手が貼ってあるもの」という先入観があるから、「それもそうなんだけど」と口にしながら納得はしない。組合員に賦課金を課す際の通知にも切手を貼っているようで、やはり貼る際にはなるべくまっすぐになるように意識しているという。そして今回の招待状の返信用ハガキ。定規を使って縁に平行になるように「貼った」という。そこまで気遣いしても「誰も見てないよ」とわたしは言うものの、やはり「見ている人は見ている」と気遣いを惜しまない。さすがのわたしも驚いて帰ったわけだが、まったく意識していなかった招待状の返信用ハガキを「言われたので」、あらためて見てみた。何と、どうみても斜めだ。きっと彼女ではなく、切手にハサミを入れていたお客さんの代表者(彼女の上司にあたるだろうか)が「貼ったに違いない」ということにしておこう。その上で、ハサミを入れたであろう切手の「目打ち穴」にも注目してみた。「やはり」である。目打ち穴の中央で切れていない。どうしても左右に寄ってしまう。もちろん「もっと神経質な人」ならそこまで意識して「切る」のだろうが、中途半端な気持ちで「この方が良い」と思っていた行為を行っても、「逆効果」だということを、ハサミを入れた当人は「解っているだろうか」と・・・・


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