高橋一生の一人芝居。
上田作品は、小説の他に、渡辺えりの劇団で二作品上演されている。時空を超えて、SFっぽい空想の世界に人々を誘う。
映像、音響、オブジェを使い、ダンサーが寄り添う。過去から未来まで時空を超えて生まれ変わりとして時代を語る。コロナは、きちんと一つのテーマとして埋め込まれている。渡辺えりが取り上げた作品よりも、時代性や野田作品に通じるような政治色が出ているような気がする。
観客は、脳内を見せられているような気がするのではないか。音響とか映像がテーマや脈絡があるようなないような連鎖、妄想のような空想のような。脳内ってこんな風に渦巻いているのかなみたいな。
高橋は、アドリブも交え、一人芝居をしっかりと演じた。世田谷パブリックで、毛皮のマリーや4の時も白井演出だったのではないかと記憶する。
予想通り結論めいたメッセージはなかったものの、刺激的な時間だった。
パルコ劇場
作 上田岳弘
構成・演出 白井晃
出演 高橋一生 DANCER:橋本ロマンス
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