昨日も、ここで単なる一ファンの立場から、名古屋が都会であるにもかかわらずなぜ草競馬人気が盛り上がらないのか、また地方競馬の衰退について一人前にも無責任に素人考えを述べまてきましたが、ひとまず今日はその着地点・・・・・、最後です。
現状の地方自治体の財政の苦しさ、また赤字対策で粛清の格好の的になってしまう公営ギャンブル、苦しまぎれの赤字対策による本来競馬の持つ魅力の低下、それによるファン減少という連鎖の悪循環・・・、その構図はいまや周知の事実であることは前回にも述べましたが、その連鎖を断ち切るだけの力があるはずの名古屋という”都市”でいまだそれができないのは、名古屋独自の文化や名古屋人の気質みたいなものが関係しているのではないか・・・、という推理からここまで話を進めてきました。
閉鎖的な都会である名古屋の、いまだに根強い名古屋人の大いなる田舎根性は、なかなか早く流動的で軽妙なブームを自らの中で作り出すことを抑えつけます。
おもしろそうだと感じていても、まず長い付き合いの隣の目が気になります。
新しいものを笑い、変化を遠ざけたいという意識が心のどこかで働いています。
小さく芽生えたくらいのものは特にそうであり、必ずと言っていいほど”まず初めは”笑いけなそうとする傾向があります。
しかし、どこか他のところで確固たるブームになったものや、新聞やテレビなどマスコミ(特に中日新聞や東海テレビあたり)に、とりあげられたりしたものには”安心して”受け入れます。
例えば、他の誰かがしないファッションは自分もまずしません。
どこかの最先端のファッション紙に紹介されたりするまでは、自分から新しい着こなしをしようとはしません。変な目で見られることを恐れるからです。
ようはファッションリーダー、トレンドリーダーにはなりえない気質なのです。
オレ流主義のドラゴンズの落合監督も、その采配の振るい方は名古屋のファンにはなかなか受け入れられませんでした。
(断っておきますが、全部が全部、みんながみんなそうなのではありません。若者は少しずつ変わってきていますし、名古屋の企業はいま変革を試みています。)
名古屋人(特に50代以上の生粋の名古屋人といえる人)とは、だいたいそんな人種です。
これは今現在の名古屋競馬のファン層にぴったり当てはまっています。
名古屋競馬場に行くといつも思うのが、ファンの年齢層の高さです。
川崎競馬場には、ナイター開催にもなれば、大勢の働き盛りのサラリーマン風のオッサンや自営業の若ダンナみたいなのが家族を連れて競馬を楽しんでいます。
大井競馬場にいたっては、もっと年齢層が低い。
会社帰りのヤングアダルト達が飲み会兼ねて、彼女を連れて、内馬場のビアガーデンで大型ビジョンを見ながら至る所で大騒ぎをしています。
現在(いま)、名古屋競馬に来ている年輩の方たちが、あと何年そこにいられるのか?
そう考えると10年後はスタンドにお客は残っているのだろうか?・・・なんて心配にもなる。
まあそれでも、どんどん高齢化社会になって”新しい?お年寄”は増えていくんだろうし、そんな心配はないかな?
それよりも、いつまでもそんな年齢層のファンしか獲得できないのだとしたら、そちらの方が問題でしょう。
一部馬主さんや大口のどっかの社長さんは別として、そんな方達がたとえ大勢押し寄せてきたとしても、いったい毎レースにいくら賭けてくれるのでしょうか?
平日の昼開催である以上それは仕方のないことなのかも知れませんが、しかしながらこれも前回述べた「苦しまぎれの赤字対策」のための連鎖の鎖のひとつであることには間違いないでしょう。
ならば、ナイター?
ならば、週末開催?
中央競馬の馬券が簡単に買える名古屋という立地、娯楽の多い都会での集客力、はたまた関係者の負担も考えれば、それもそう簡単にはいかないことなのでしょうね。
そういう意味では、去年のJBCの開催などは若い客層を呼べるある意味チャンスでした。
またそれを狙った開催誘致であったのでしょうし・・・。
しかしながらそれでも、せっかくきっかけを作り興味を持ってくれた中央競馬ファンの若者がいたとしても、やがては離れていくことになるだろうと感じます。
これは、私自身が現に突き当たっている最大の不満・・・、それは、限りなく続く低配当です。(笑)
実際JBC開催当日2日間の川崎競馬の馬連の配当には4ケタがズラリと並んでいました。
ということは、そのレースは最低10点買いをしても儲かる計算です。
他にもカタク決着することもありますが、時には万馬券も出ます。
この場合、馬連ですから、そう極端に難しい馬券でもありません。
馬券の種類も選べますが、同じ券種でも絞って儲けるか、手広く回収するか、そこでも買い方の選択できます。
そういった期待感を抱かせるような番組が、スリルを呼び推理する楽しさを倍増させます。
ところが名古屋ではどうでしょう・・・?
毎回毎回、馬連は3桁配当の連続。
下手したら1点買いしか儲かる余地のない予想になってしまうこともザラです。
少しでも儲けようと思うなら、三連単などに券種を変えればいいのでしょうが、それでは一気に確率の低い馬券を買うことになってしまい買い目も多くしたくなりがちだけど資金も限界・・・、それは大きなストレスになります。
日銭稼ぎのオヤジには良いのでしょうが、家族連れのオトーサンがとても一攫千金を狙って楽しんで遊べるレベルではありません。
このことは今の名古屋競馬の馬の頭数の少なさでは仕方ないのかも知れませんが、それによる限界に近い番組編成による低配当の連続は、実際に名古屋競馬の魅力を半減させているのも事実でしょう。
ここでも赤字対策の悪循環している連鎖の鎖が働いているのです。
経費や賞金の削減による赤字対策か、ファンの拡大による売上げ分母の拡大か、・・・・・それはいまや地方競馬にとって最大のジレンマです・・・・・しかしながら、もはや後者を選択できる競馬場は皆無に近いでしょう。
競馬を支える地方自治体すらも、いまやそんな余裕はありはしません。
これは、地方競馬の行く末はもうすでに決まってしまっていることに等しい・・・。
それはそうでしょう。
地方競馬がなくなって、生きていくのに困る人はいないのですから。
ただ、娯楽がひとつ減るだけのこと。
関係者を除いては、ですが・・・。
だから存続のために、せめて黒字を目指す・・・、自らの首を絞めながら・・・。
これは悲しい気分にさせられます・・・・・。
しかしながら、名古屋では、日々懸命に”後者”の努力もなされています。
先着入場者へのあたるくんカード配布によるプレゼント企画や冠レースの実施、ナイター場外発売に夏祭り企画、また騎手会主催のサイン会、写真撮影会、トークショー、etc.・・・です。
私と同年代、あるいはもっと若いファンも、わずかですが見かけます。
彼らにいかに働きかけ、魅力を伝え、そして仲間を呼んでくれる仕掛けができるのか?
NARによるレース体系の整備により、ずいぶんと地方競馬ファンの馬券以外の興味も増えました。
交流競走の実施、地方馬の中央への挑戦、騎手も地区交流や中央挑戦をしています。
そして遠い先には、かすかに世界の競馬への道すら見えている時代・・・、いまや日本人の興味は、主催者が考えつかないほどはるかにグローバル化しています。
まずは、できる限り自らの情報を発信することでしょう。
興味をもってくれている人は、きっと名古屋にもたくさんいます。
そしてそこで、実際の競馬場で名古屋の文化、名古屋人の気質に合ったサービスや演出、企画が打ち出せるか?
結局ここでは答えは出ませんが、きっと今話したことは少しでもヒントになれば・・・、と願ってやみません。
(余談・・・というかオマケ?)↓
名古屋が大いなる田舎とするならば地元意識は人一倍強いはずなんだから、どの競馬場の馬が強いか決める「各地方競馬対抗の団体戦」をポイント制で一年かけて行うとかどう・・?
競馬エース紙協賛のスーパージョッキーシリーズみたいなものを馬バージョンで。当然内々でやるのではなく、名古屋対園田とか。
ああ、でもそれって誰が賞金出すんだ??(爆)
もっと身近なところで・・・、予想屋の予想の紙をパンケーキでやる新企画!とか・・・?(アホ)
名付けて、「予想焼き」!
1枚100円!1レース限定!
でも毎レース焼くの大変そう・・・(笑)
採算取れんのかなあ?捨てるほうが多かったりして・・・。
それよりも誰が予想するんだぁっ!!!
おしまい・・・。
現状の地方自治体の財政の苦しさ、また赤字対策で粛清の格好の的になってしまう公営ギャンブル、苦しまぎれの赤字対策による本来競馬の持つ魅力の低下、それによるファン減少という連鎖の悪循環・・・、その構図はいまや周知の事実であることは前回にも述べましたが、その連鎖を断ち切るだけの力があるはずの名古屋という”都市”でいまだそれができないのは、名古屋独自の文化や名古屋人の気質みたいなものが関係しているのではないか・・・、という推理からここまで話を進めてきました。
閉鎖的な都会である名古屋の、いまだに根強い名古屋人の大いなる田舎根性は、なかなか早く流動的で軽妙なブームを自らの中で作り出すことを抑えつけます。
おもしろそうだと感じていても、まず長い付き合いの隣の目が気になります。
新しいものを笑い、変化を遠ざけたいという意識が心のどこかで働いています。
小さく芽生えたくらいのものは特にそうであり、必ずと言っていいほど”まず初めは”笑いけなそうとする傾向があります。
しかし、どこか他のところで確固たるブームになったものや、新聞やテレビなどマスコミ(特に中日新聞や東海テレビあたり)に、とりあげられたりしたものには”安心して”受け入れます。
例えば、他の誰かがしないファッションは自分もまずしません。
どこかの最先端のファッション紙に紹介されたりするまでは、自分から新しい着こなしをしようとはしません。変な目で見られることを恐れるからです。
ようはファッションリーダー、トレンドリーダーにはなりえない気質なのです。
オレ流主義のドラゴンズの落合監督も、その采配の振るい方は名古屋のファンにはなかなか受け入れられませんでした。
(断っておきますが、全部が全部、みんながみんなそうなのではありません。若者は少しずつ変わってきていますし、名古屋の企業はいま変革を試みています。)
名古屋人(特に50代以上の生粋の名古屋人といえる人)とは、だいたいそんな人種です。
これは今現在の名古屋競馬のファン層にぴったり当てはまっています。
名古屋競馬場に行くといつも思うのが、ファンの年齢層の高さです。
川崎競馬場には、ナイター開催にもなれば、大勢の働き盛りのサラリーマン風のオッサンや自営業の若ダンナみたいなのが家族を連れて競馬を楽しんでいます。
大井競馬場にいたっては、もっと年齢層が低い。
会社帰りのヤングアダルト達が飲み会兼ねて、彼女を連れて、内馬場のビアガーデンで大型ビジョンを見ながら至る所で大騒ぎをしています。
現在(いま)、名古屋競馬に来ている年輩の方たちが、あと何年そこにいられるのか?
そう考えると10年後はスタンドにお客は残っているのだろうか?・・・なんて心配にもなる。
まあそれでも、どんどん高齢化社会になって”新しい?お年寄”は増えていくんだろうし、そんな心配はないかな?
それよりも、いつまでもそんな年齢層のファンしか獲得できないのだとしたら、そちらの方が問題でしょう。
一部馬主さんや大口のどっかの社長さんは別として、そんな方達がたとえ大勢押し寄せてきたとしても、いったい毎レースにいくら賭けてくれるのでしょうか?
平日の昼開催である以上それは仕方のないことなのかも知れませんが、しかしながらこれも前回述べた「苦しまぎれの赤字対策」のための連鎖の鎖のひとつであることには間違いないでしょう。
ならば、ナイター?
ならば、週末開催?
中央競馬の馬券が簡単に買える名古屋という立地、娯楽の多い都会での集客力、はたまた関係者の負担も考えれば、それもそう簡単にはいかないことなのでしょうね。
そういう意味では、去年のJBCの開催などは若い客層を呼べるある意味チャンスでした。
またそれを狙った開催誘致であったのでしょうし・・・。
しかしながらそれでも、せっかくきっかけを作り興味を持ってくれた中央競馬ファンの若者がいたとしても、やがては離れていくことになるだろうと感じます。
これは、私自身が現に突き当たっている最大の不満・・・、それは、限りなく続く低配当です。(笑)
実際JBC開催当日2日間の川崎競馬の馬連の配当には4ケタがズラリと並んでいました。
ということは、そのレースは最低10点買いをしても儲かる計算です。
他にもカタク決着することもありますが、時には万馬券も出ます。
この場合、馬連ですから、そう極端に難しい馬券でもありません。
馬券の種類も選べますが、同じ券種でも絞って儲けるか、手広く回収するか、そこでも買い方の選択できます。
そういった期待感を抱かせるような番組が、スリルを呼び推理する楽しさを倍増させます。
ところが名古屋ではどうでしょう・・・?
毎回毎回、馬連は3桁配当の連続。
下手したら1点買いしか儲かる余地のない予想になってしまうこともザラです。
少しでも儲けようと思うなら、三連単などに券種を変えればいいのでしょうが、それでは一気に確率の低い馬券を買うことになってしまい買い目も多くしたくなりがちだけど資金も限界・・・、それは大きなストレスになります。
日銭稼ぎのオヤジには良いのでしょうが、家族連れのオトーサンがとても一攫千金を狙って楽しんで遊べるレベルではありません。
このことは今の名古屋競馬の馬の頭数の少なさでは仕方ないのかも知れませんが、それによる限界に近い番組編成による低配当の連続は、実際に名古屋競馬の魅力を半減させているのも事実でしょう。
ここでも赤字対策の悪循環している連鎖の鎖が働いているのです。
経費や賞金の削減による赤字対策か、ファンの拡大による売上げ分母の拡大か、・・・・・それはいまや地方競馬にとって最大のジレンマです・・・・・しかしながら、もはや後者を選択できる競馬場は皆無に近いでしょう。
競馬を支える地方自治体すらも、いまやそんな余裕はありはしません。
これは、地方競馬の行く末はもうすでに決まってしまっていることに等しい・・・。
それはそうでしょう。
地方競馬がなくなって、生きていくのに困る人はいないのですから。
ただ、娯楽がひとつ減るだけのこと。
関係者を除いては、ですが・・・。
だから存続のために、せめて黒字を目指す・・・、自らの首を絞めながら・・・。
これは悲しい気分にさせられます・・・・・。
しかしながら、名古屋では、日々懸命に”後者”の努力もなされています。
先着入場者へのあたるくんカード配布によるプレゼント企画や冠レースの実施、ナイター場外発売に夏祭り企画、また騎手会主催のサイン会、写真撮影会、トークショー、etc.・・・です。
私と同年代、あるいはもっと若いファンも、わずかですが見かけます。
彼らにいかに働きかけ、魅力を伝え、そして仲間を呼んでくれる仕掛けができるのか?
NARによるレース体系の整備により、ずいぶんと地方競馬ファンの馬券以外の興味も増えました。
交流競走の実施、地方馬の中央への挑戦、騎手も地区交流や中央挑戦をしています。
そして遠い先には、かすかに世界の競馬への道すら見えている時代・・・、いまや日本人の興味は、主催者が考えつかないほどはるかにグローバル化しています。
まずは、できる限り自らの情報を発信することでしょう。
興味をもってくれている人は、きっと名古屋にもたくさんいます。
そしてそこで、実際の競馬場で名古屋の文化、名古屋人の気質に合ったサービスや演出、企画が打ち出せるか?
結局ここでは答えは出ませんが、きっと今話したことは少しでもヒントになれば・・・、と願ってやみません。
(余談・・・というかオマケ?)↓
名古屋が大いなる田舎とするならば地元意識は人一倍強いはずなんだから、どの競馬場の馬が強いか決める「各地方競馬対抗の団体戦」をポイント制で一年かけて行うとかどう・・?
競馬エース紙協賛のスーパージョッキーシリーズみたいなものを馬バージョンで。当然内々でやるのではなく、名古屋対園田とか。
ああ、でもそれって誰が賞金出すんだ??(爆)
もっと身近なところで・・・、予想屋の予想の紙をパンケーキでやる新企画!とか・・・?(アホ)
名付けて、「予想焼き」!
1枚100円!1レース限定!
でも毎レース焼くの大変そう・・・(笑)
採算取れんのかなあ?捨てるほうが多かったりして・・・。
それよりも誰が予想するんだぁっ!!!
おしまい・・・。