出来そうで出来ないこと。
仕事場まで約1時間。
往復2時間。
朝7時から夜10時半まで会社に拘束されるのだとしたら、自宅を出てから戻るまで18時間拘束されているのと同じだ。
その計算おかしくない?・・・と指摘を受けた。
いやいや、考えてもみてほしい。
帰りはともかく、出勤時に車で一時間かかる道程を一時間前に自宅を出ることはありえない。
車では何が起こるかわからない。
30分は余裕を持って自宅を出る。
さもなくば、年に何回かの遅刻は確実だ。
一日は24時間。
さて、いつ寝るか?
それでもあと6時間半もあると考えられなくもない。
でも夕食は?
風呂はいつ入るの?
短絡的に考えれば、夕食は外食で15分、風呂は30分もあれば十分なのかも知れない。
しかしながら、注文して食事がすぐに出てくる店は牛丼屋くらいだし、まずそんな毎日外食できるほど給料もらってもいない。
風呂は30分で十分かも知れないが、風呂上がりにすぐに床につけるほど身体は器用にはできていない。
汗だくで布団に入ったら、眠るどころか眠れやしない。
食事は、前後含めて最低30分。
風呂は、風呂上がりのクールダウン込みで1時間。
だとすれば、一日の残りは5時間。
それができる限りの最大睡眠。
朝すぐ起きれるか?
夜すぐに寝れるか?
それで精神状態が保てるか?
なんだかんだで仕事が続く日の平均睡眠時間は、計算したら3時間半ほどだった。
それでも休みはあるだろう?
まあそうなんだけれど・・・。
一日でも3時間半の睡眠ではつらいのに、3日も続けば休みの日は半日起きられないほど眠たいという事実。
炊事洗濯掃除に各種支払い。
やるべきことはいつできる?
そんなことより、ゴルフはしたいしテレビも見たい。
スマホをいじったり、本を片手にカフェでまったり。
いつやるの?
今でしょ?
ふざけんな。
今できないから、聞いてんだ。
眠いわ。
今日も。
だるいわ。
今日も。
当たり前のことを当たり前のように論理的に分析し、他人事に正論を並べ立てる人や、本や、ネットや、効率主義の経済学者の論調は腹が立つね。
生きてんだ。
機械じゃない。
オフがないなら、サボりたいのは当たり前。
その計算は正しいが、人の仕組みは答案用紙じゃない。
落ちこぼれ?
まあ、百歩譲ってそれでもいいや。
お金稼ぎもほどほどで、嫁もいらんし、子もいらん。
そうでも言わねば、生きていけん。
あと問題は性欲だけか。
その問題がなんとかなれば、嫁もいらんし、子もいらん。
人は結局、そういう生き物。
お金がなければ生きていけない?
まあそれも一理だが、決してそんなこともない。
一番出来そうで出来ないこと。
それは他人に嫉妬しないこと。
人間だもの。