木曜日は、名古屋で「マイル争覇」。
ムーンバレイに、キングスゾーン。
現在の名古屋を代表するこの2頭が出走します。
たかが1着賞金240万円の”SPⅡ”レースとはいえ、地元の有力馬対決に興味を惹かれるところです。
名古屋10R 「マイル争覇(SPⅡ)」 ダ1600m・右
1-01 ヒカルアルタイル (セ8)57 阪野学
2-02 マヤノグレイシー (牡10)57 宇都秀樹
3-03 チョウカイロイヤル (牡8)57 丸野勝虎
4-04 ストライクリッチ (牡5)57 向山牧
5-05 キングスゾーン (牡7)57 安部幸夫
5-06 ムーンバレイ (牡8)57 吉田稔
6-07 スマイリングフィル (牡6)57 松平幸秀
6-08 テーマミュージック (牝8)55 岡部誠
7-09 マサアンビション (牡10)57 戸部尚実
7-10 レオマジック (牡7)57 大畑雅章
8-11 カセギガシラ (牡9)57 佐藤友則
8-12 エイシンイーデン (牡7)57 花本正三
これまでのこの2頭の対戦成績は、ムーンバレイの4勝3敗です。
2006/8/11 名古屋競馬場
「サラ系A4組」 ダ1400m・右 (良)
1着ムーンバレイ ○-× 2着キングスゾーン
倉地学 丸野勝
2006/12/20 名古屋競馬場
「名古屋グランプリ(GⅡ)」 ダ2500m・右 (良)
8着ムーンバレイ ○-× 10着キングスゾーン
倉地学 安部幸
2007/5/3 名古屋競馬場
「かきつばた記念(GⅢ)」 ダ1400m・右 (良)
4着ムーンバレイ ○-× 6着キングスゾーン
吉田稔 岡部誠
2007/7/24 川崎競馬場
「スパーキングSC(SⅢ)」 ダ1600m・左 (良)
9着ムーンバレイ ×-○ 2着キングスゾーン
吉田稔 安部幸
2007/8/14 佐賀競馬場
「サマーチャンピオン(GⅢ)」 ダ1400m・右 (良)
3着ムーンバレイ ×-○ 1着キングスゾーン
吉田稔 安部幸
2007/10/31 大井競馬場
「JBCクラシック(GⅠ)」 ダ2000m・右 (良)
9着ムーンバレイ ○-× 11着キングスゾーン
吉田稔 安部幸
2008/3/21 名古屋競馬場
「名古屋大賞典(GⅢ)」 ダ1900m・右 (不良)
9着ムーンバレイ ×-○ 7着キングスゾーン
吉田稔 安部幸
こんな決着になっています。
ムーンバレイは交流重賞こそ勝っていませんが、2007年の名古屋大賞典2着、地元重賞では3勝と、地元の名古屋競馬場で無類の強さを見せる馬です。
ことにマイル以下の地元戦では、下級条件ながら優秀なタイムで連戦連勝してきた実績もあります。
かつては、キングスゾーンに影すらも踏ませないレースもありました。
しばらく調子を落としていましたが、昨年暮れあたりから完全復調。
前走「名古屋記念(OP)」では、後続に大差をつける圧勝劇を見せています。
ただ左回りはカラッキシ・・・のようですが、今回は右回りですから問題はないでしょう。
脚質は、逃げがベストの先行馬。
自分のペースで行って、というのがこれまでの勝ちパターンです。
今回も、名手吉田稔騎手の手綱捌きに懸かるウエイトは大きいでしょう。
一方、対戦成績では劣っているキングスゾーンですが、佐賀の交流重賞「サマーチャンピオン(GⅢ)」で優勝するなど、全国の交流重賞でコンスタントに実績を残しており、総獲得賞金ではこちらの方が断然上。
底力のあることを証明しています。
しかしながら、典型的なサウスポーであり、右回りの競馬場では肝心の勝負どころで置かれてしまうこともしばしば。
2007年の地元重賞「東海桜花賞(SPⅠ)」では、マサアンビションにまさかの敗戦ということもありました。
それでも持ち前の勝負根性に火がつけば、最後は再び二段ロケットエンジンが噴射します。
中央の一流どころに入ると苦しいですが、やはりここでは搭載エンジンの違いを見せつけて負けられないところでしょう。
脚質は先行ですが、あまり早く先頭に立ってしまうと良くない性格のようです。
それでも、今回は乗り慣れた安部幸夫騎手。
そこら辺りは、十分に心得ているものと思われます。
はてさて、今回の決着はいかに・・・・・?
さて馬券の方ですが、普通に能力だけ考えれば、勝負はこの2頭と考えて間違いはないでしょう。
まあムーンバレイ、キングスゾーンの2頭から、3連複で買うが一番無難でしょうか。
でもそれでは、よほどヒモを絞って狙うか、よほどの穴目が来ない限りプラス収支は期待できません。
この2頭の馬連など、もってのほか。
この2頭と見るならば、どちらかを頭に軸として、馬単や3連単というくらいのギャンブルは必要かも知れません。
ただレースは生き物。
展開次第で・・・という馬もいますので、そこら辺が思案のしどころです。
マサアンビションなどハマれば脚を使える馬もいますし、この2頭が必要以上に激しい先行争いをしたならば、どちらかが最後に足元をすくわれる可能性もあります。
さらにこの2頭よりも、先行したそうな馬さえいるのですから。。。
そこは、思い切って展開をどう読みきるかでしょうね。
笠松のストライクリッチや、転入2戦目のエイシンイーデンなどにもまだまだ未知の魅力がありますし、連複で一発大穴を狙ってみるのも、また面白いかも知れません。
ちなみに・・・。
上記2頭とマサアンビションの対戦成績は・・・。
マサアンビション 1勝-3勝 ムーンバレイ
マサアンビション 3勝-2勝 キングスゾーン
となっています。
ちょっと意外な結果ですが、あくまでこれは対戦成績であって、マサアンビションが実際に勝った(1着の)レースの数というわけではありません。
特にキングスゾーンとの対戦成績は、キングスゾーンが交流重賞で勝ちにいくレースをして力尽きたケースが多く、実際に勝ったといえるレースは「東海桜花賞」くらいのものです。
それでも、マサアンビションがムーンバレイやキングスゾーンより先着する可能性も全くゼロではないということが、この数字からわかるのではないでしょうか。
<結論>
◎ ムーンバレイ (調子上向きでこの条件なら)
○ マサアンビション (鞍上魅力、好枠順で展開向く)
▲ キングスゾーン (能力一番も不安要素多い)
△ ストライクリッチ (前走躍進、発展途上の魅力)
× エイシンイーデン (能力未知数、ヒモなら)
× スマイリングフィル (力関係不明も場実績あり)
◎○▲の3頭でしょう。
予想上の評価の差は、あってないようなもの。
キングスゾーンは、交流重賞で買いたい馬。
勝って欲しいのはヤマヤマですが、あえてここでは軸にはしません。
未知の魅力で△を買いたい。
以下×2頭は、あくまでヒモ穴。
可能性はあると思っても、上位のオッズを考えたらよほどの穴党でなければ買えないでしょう。
◎の単勝1点。
◎を頭に、馬単○▲へ2点流し。
◎○を軸に、3連複▲△へ2点流し。
以上5点。
このレースは、トり紙上等です。