どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

月空。

2009-02-09 | Sandstorm
月が綺麗な夜だ。

空が澄んでいる。

これが田舎へ行ったら、

たぶん満天の星空に見えるのだろう。

でも、この頭の上に広がる空は、

まるで月が主人公のようだ。

静かだ。

落着く。

慌ただしい今日も終わった。

家へ入ればまた別の顔。

ここのところずっと、ここが私の安息の地だ。





カーラジオをつける。

ブラジルからの便り。

あちらは現在、30度を超える真昼の暑さらしい。

ふいにそんな情景が浮かび、人の息遣いを感じる。

でも冬の寒空を見上げながら、

カーニバルの話題とはいかがなものか。





謝肉祭。

澄んだ月は、道化の仮面。

漆黒の空に明るく浮かぶ。

暗い夜道をぼんやり照らす。

真昼の太陽の下では見えないものが、

見えるような気がする、そんな月空。

愛すべくそこにある、そんな世界の裏の顔。





今ここから見える空は、たぶんここにしかない。

今ここから見える月は、たぶん今しか見えない。

そう思って、

そう思えて、

私は月空の道を歩くことにした。

私が家路につくのには十分な明るさだ。

もったいないくらいに、

月が綺麗な夜。
















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