中国語の学習をはじめるときに最初に教わるのが、「声調」です。 漢字一字が一音節になっていて、一つの音節には声調と呼ばれる音の高低アクセントがついています。北京語の声調は次の4種類あります。
第1声:普通の声の高さより高く平らなまま。(キャー ステキ~のキャーです)
第2声:声を急激に上昇。(「今度の金曜の夜、部長の送別会することになったからね。必ず出席するように!!」と急に言われた若い女性社員が えーっ なんで? という時のえーっ です)
第3声:声を低く抑え最後に少し揚げる。(ため息のアーアです)
第4声:高いところから急激に下降。(Key のキーです)
中国語ではこの声調が違うと全く違う意味になってしまうので非常に重要です。 たとえばmaを第2声で発音すれば麻(しびれるの意)ですが、第3声なら馬です。 日本語ではあまり声調は重要視されないですね。春(はる)、夏(なつ)、秋(あき)、冬(ふゆ)。NHKのアナウンサーなら順に4声、2声、4声、2声と発声するでしょうが、関西ではこれが全く逆に2声、4声、2声、4声となります。 それでもちゃんと意味が通じますよね。
さて前置きはこのくらいにして本題に入ります。 私は朝6時前に目が覚めます。 最近はほとんど横浜のマンションに居ますが、この辺はカラスが多く早朝はカラスの鳴き声が響き渡っています。ほとんどのカラスはカアー、カアーと典型的な第4声で鳴きますが、そのなかの一羽だけは、なんと1声、1声、2声、4声、4声、1声 で鳴くのです。 無論カラスですからカアーとしか音は出せませんが、この声調で鳴くのです。 毎朝この声調が聞こえると「またあいつだな!」と思うのですが、さて彼は何か伝えようとしているのでしょうか?