図書館で貸し出しが可能との連絡が、先週末にようやく来た。
予約したのは昨年のことだ。
図書館で人気のその本のタイトルは
「がん治療の95%は間違い」(近藤誠著)
これを読み始めたところ、
今日のニュースで市川海老蔵が、奥さんの乳がんが深刻な病状にあると記者会見していたのを見た。
がんは2人に1人に発見されるという確率の病気なので自分にも起こりうることなのに
でも、発見されるまではやはりどこか他人事なのだ。
自分のことより、ワタシはつんちゃのことがとにかく心配だった。
ワンコだって、ヒトと同じような確率でがんは発症すると思われる。
細胞に異変が起こるのだから、ヒトもイヌも同じだろう。
ペットのがんは増えているのか?
といえば、増えていると言われている。
それは、近年、ペットに健康診断を受けさせる飼い主が増えたからだ。
検査すれば見つかる。
でも、果たしてそれが長生きにつながっているのかというと疑問だといのが近藤医師の意見。
近藤誠医師によれば、検診をしても、がんで亡くなるリスクは抑えられないとのこと。
むしろ、検査で見つけて治療を行った人の方が、総死亡率の割合が高くなっている、とまで書いてある。
がんの治療に、手術や抗がん剤を使用するのは
寿命を縮める行為だと、繰り返し述べている。
つんちゃのことが心配だったワタシは、
もしつんちゃが、がんになったら、パニックになって冷静に本など読めないだろうと
数年前にこんな本まで買っていた。
でも、結局、読まないまま放置し、
つんちゃもそんなワタシにあきれたのか、
昨年の今頃、突然上顎に出てきた異常な歯茎の盛り上がりも、
急速な増殖だったにも関わらず、
何度も繰り返した組織検査でエプリスという推定無罪の判定をもらった。
がんという病気は、本人のみならず、家族や近しい人々を奈落に突き落とす。
でも、近藤医師の本を読むと、余計なことをしなければ、
QOLを維持できて、結構長生きできるもんだと、
気が楽になるようなことを言ってくれている。
検査なんかするな。手術なんかするな。抗がん剤は体力を落とすだけ。
と、やりたくないことを全否定してくれちゃっている。
この本の前にもすでに2冊、近藤医師の本を読んでいた。
にも関わらず、いざ「もどき」の症状が現れると、早く対処しなければと焦ったのだ。
つんちゃのエプリス事件のとき、慌てふためいた自分を振り返り、
今は手術を見送ったことをよかったと思う。
ヒトに比べればはるかに短いイヌの一生に、苦痛の時間を与えなくて済んだ。
きっとそれは、結果としてつんちゃががんではなかったことで思えることなのかもしれないけれど。
もし、がんだと確定されていたら、手をこまねいて見ていられなかったと思う。
同じ境遇に置かれたら、ワタシも手術を選んだかもしれない。
近藤医師の意見を読んでいると、
がんという病気は他の病気とは違って共存という向き合い方しか、
今の医療ではできないのだなと、なんだかあきらめの境地になる。
未来の世界では克服するかもしれないけれど、
今、ワタシがいる時代の医療技術では、最善の方法は、そっとしておくことなのかもしれない。
その結果、いずれ病気が最終ステージに進むとしても、
なにかの手段を加えられるよりかは、QOLや寿命自体も、保たれるならそっちの方がいいか、と。
治療をして症状が緩和されたり、寛解したりする病気ももちろんある。
つんちゃの場合、クッシング症候群は投薬によって確実に改善された。
病気の症状が重くなった場合、最愛の相手のつらい姿を見ていられないから、自分が罹患するより苦しい。
でも、大切に思う気持ちで選んだことは、相手が動物であっても伝わっているはずだから、
旅立ったあと、会えない寂しさは募るけれど、天国に迎えられた魂を、悲しむことはないのだと思う。
まんまるのつんちゃは、闘病生活の経験ゼロだった。
つん魂:試練なしで天国に入れてもらってん。
予約したのは昨年のことだ。
図書館で人気のその本のタイトルは
「がん治療の95%は間違い」(近藤誠著)
これを読み始めたところ、
今日のニュースで市川海老蔵が、奥さんの乳がんが深刻な病状にあると記者会見していたのを見た。
がんは2人に1人に発見されるという確率の病気なので自分にも起こりうることなのに
でも、発見されるまではやはりどこか他人事なのだ。
自分のことより、ワタシはつんちゃのことがとにかく心配だった。
ワンコだって、ヒトと同じような確率でがんは発症すると思われる。
細胞に異変が起こるのだから、ヒトもイヌも同じだろう。
ペットのがんは増えているのか?
といえば、増えていると言われている。
それは、近年、ペットに健康診断を受けさせる飼い主が増えたからだ。
検査すれば見つかる。
でも、果たしてそれが長生きにつながっているのかというと疑問だといのが近藤医師の意見。
近藤誠医師によれば、検診をしても、がんで亡くなるリスクは抑えられないとのこと。
むしろ、検査で見つけて治療を行った人の方が、総死亡率の割合が高くなっている、とまで書いてある。
がんの治療に、手術や抗がん剤を使用するのは
寿命を縮める行為だと、繰り返し述べている。
つんちゃのことが心配だったワタシは、
もしつんちゃが、がんになったら、パニックになって冷静に本など読めないだろうと
数年前にこんな本まで買っていた。
でも、結局、読まないまま放置し、
つんちゃもそんなワタシにあきれたのか、
昨年の今頃、突然上顎に出てきた異常な歯茎の盛り上がりも、
急速な増殖だったにも関わらず、
何度も繰り返した組織検査でエプリスという推定無罪の判定をもらった。
がんという病気は、本人のみならず、家族や近しい人々を奈落に突き落とす。
でも、近藤医師の本を読むと、余計なことをしなければ、
QOLを維持できて、結構長生きできるもんだと、
気が楽になるようなことを言ってくれている。
検査なんかするな。手術なんかするな。抗がん剤は体力を落とすだけ。
と、やりたくないことを全否定してくれちゃっている。
この本の前にもすでに2冊、近藤医師の本を読んでいた。
にも関わらず、いざ「もどき」の症状が現れると、早く対処しなければと焦ったのだ。
つんちゃのエプリス事件のとき、慌てふためいた自分を振り返り、
今は手術を見送ったことをよかったと思う。
ヒトに比べればはるかに短いイヌの一生に、苦痛の時間を与えなくて済んだ。
きっとそれは、結果としてつんちゃががんではなかったことで思えることなのかもしれないけれど。
もし、がんだと確定されていたら、手をこまねいて見ていられなかったと思う。
同じ境遇に置かれたら、ワタシも手術を選んだかもしれない。
近藤医師の意見を読んでいると、
がんという病気は他の病気とは違って共存という向き合い方しか、
今の医療ではできないのだなと、なんだかあきらめの境地になる。
未来の世界では克服するかもしれないけれど、
今、ワタシがいる時代の医療技術では、最善の方法は、そっとしておくことなのかもしれない。
その結果、いずれ病気が最終ステージに進むとしても、
なにかの手段を加えられるよりかは、QOLや寿命自体も、保たれるならそっちの方がいいか、と。
治療をして症状が緩和されたり、寛解したりする病気ももちろんある。
つんちゃの場合、クッシング症候群は投薬によって確実に改善された。
病気の症状が重くなった場合、最愛の相手のつらい姿を見ていられないから、自分が罹患するより苦しい。
でも、大切に思う気持ちで選んだことは、相手が動物であっても伝わっているはずだから、
旅立ったあと、会えない寂しさは募るけれど、天国に迎えられた魂を、悲しむことはないのだと思う。
まんまるのつんちゃは、闘病生活の経験ゼロだった。
つん魂:試練なしで天国に入れてもらってん。
それが本当に正解だったのかどうかは誰にも分らないことなのかも・・・
もしも違う方法を選んでいたら もっとよかったのかもしれないし もっと悪かったのかもしれない
つっきーもその都度最良の選択をしてもらえたね
マフィンは「まさか!」の事態が2度も訪れたけど 最良だと信じた治療のおかげなのか 老衰という最期をむかえることができたのは正解だったんだと思えます
そんな心配をする必要がなくなってしまったことが一番さみしいね
委ねられた命を預かるって大変なことでしたね
そんな私たちを犬たちはどう見ていたのでしょうか。
心配かけたくないな、辛い思いをさせたくないな、と
あのコたちはあのコたちでこちらを思っていたのかもしれません。
何も言わない動物たちは、ヒトの心を映す鏡のような存在であり、大切に思えば思うほど、動物たちも同じくらい私たちを思ってくれているような気がします。
かけがえのない存在であればこそ、、喪失感は大きいけれど、だからこそ、その存在は姿がなくともずっと在り続けるのかもしれません。