阿吽のつんちゃ

ヒトは昔から体の一部を使って何かを作ることに憧れていたと思う。

古代の神話には
髪の毛から何々を作ったとか、
涙から何ができたとか、の話が世界中にあるし、

たまたま昨日読んでいた本の中で、
最後の宮大工と称された西岡常一がこんな言葉で語っていた。
「日本書紀のスサノオ尊（ミコト）の件（くだり）に、
　スサノオがひげをまくとスギが生えた。
　胸毛をまくとヒノキが生えた・・・云々
　すでに用うべくを定むとあり・・・云々（スギとクスノキは船に使い、ヒノキは伽藍を創れ、などの指示）」

SFの世界では恐ろしいことになっていたり、
そこまでいかなくとも、現在、ヒトは細胞の核から、肉体のパーツを作り出す、
まさに神をも恐れぬ科学の力を持とうとしているところまで来ている。

でも、今、ワタシがさしあたって体の一部を使って、
創っていいよ～と言われたら・・・
愛犬の被毛で作ったが毛糸がほしい。

そんな器用な手を持っていないし、魔法も使えない。
執着してなんとかするという根性もない。
「神の手」を持つ犬が大好きなヒトがいたら・・・
という安易な望みを抱いたら、あっさりいたのだ。

クルエラ女史による「wanko-ami」がその願いを叶えてくれた。


平成２４年４月４日（水曜日）　獅子の日に届いた「狛犬」
文化財搬送扱い？で


丁寧な包装にも、製作者の几帳面さと作品への愛情がよく現れている。


阿吽のつんちゃの残りは毛糸に、と希望しておいた。


犬の置物といってすぐに浮かぶのは「狛犬」
飾っておくものだから、様になるものが欲しい。
と思って、ポーズのリクエストに「狛犬様式」を希望した。


クルエラ女史による”つっきーぐるみ”は名付けて「阿吽のつんちゃ」
笑顔のつんちゃとガウる直前の溜めのつんちゃがモデル。


wanko-ami史上、類をみない”デラックス”体型に、
しっぽの付け根は”芋半田”にしてくださいと希望。
神社の鳥居の前にいる狛犬でこんなに丸々した奴はいるのだろうか？？？


つんちゃの９歳までの被毛を紡いだ「Ｕ９-TSUNCHA yarn」


ラブラドールの短い毛を無理して紡いであるので、ほつれが出やすい。
埃も大敵。
阿吽のつんちゃを収める台座を検討中。


シリアルナンバー：００５７５


大きさはこんな感じ。


ご本犬とご対面。
つん：なんじゃ？


つん：この匂い、知ってるような・・・知らないような・・・


つん：誰やったっけ？


つん：あ～～～思い出せへん。。。


阿：えへへ。
吽：うひひ。


阿：生つんが眠ったら、動きだそうか？
吽：そうだにゃ。


つん：おやつぅ～？？？
阿：生つん、まだ起きてるよ。
吽：寝ぼけてても、おやつかよ。


つん：起きてるでー。だるまさんがころんだっ！っとーっっ。。。
阿吽：＜Freeze＞・・・。



つん毛は今も収集している。
いずれ、ジュラシックパークのような、つんちゃ再生を・・・
狙ってない。。怖すぎるから。
阿吽のつんちゃで大満足。