紫陽花(あじさい)が見頃を迎えていますね。
画像は、近所に咲いていた「額紫陽花(がくあじさい)」です。
よく見かける華やかな品種と比べますと少し地味な感じですが、
個人的には、静かに咲いている額紫陽花の方が好きです。
ちなみに額紫陽花は、紫陽花の原種だそうです。
紫陽花は、6月(水無月・みなづき)の季語として知られていますね。
著名な俳人や歌人たちが詠まれた句にも多く登場しています。
「紫陽花や はなだにかはる きのふけふ」
明治時代を代表する俳人・歌人「正岡 子規(まさおか しき)」が詠んだ句です。
◎はなだ(縹)→薄い藍色(あいいろ)
◎きのふけふ→昨日(きのう)、今日(きょう)
紫陽花は、雨の日には色が濃くなったり・・・
咲く場所や時期によっても色が変化しますね。
この句は、紫陽花の様子を「時の移ろい」に重ねて詠まれた句だそうです。
明治34年(1901年)から20世紀がはじまりました。
この時代、多くの人が「時の移ろい」を感じられていたのかもしれませんね。