中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

長野で過ごす正月

2011-01-08 12:30:35 | アウトドア・スポーツ
■毎年恒例の旅行■

 昨年は事情があって行けなかった毎年恒例の、長野県への正月旅行。今年は予定通りに1月1日自宅のある兵庫県西宮市を出発し、コテージで4日間を過ごした。

 いつものコテージで、おせちのお重を開けて正月を祝う。

                 
                      ●到着後は暖炉に火を入れて「暖をとる」●

                 
                       ●豪華!「本からすみ入り」のおせち●

 今回は「どうしてもスキーはやらない」と言う息子と、ゆっくりと正月を過ごしたいと言う妻の希望により、長野まで出てきたものの、ボクがスキー場に行ける日は、たった1日しかない。それも単独行動だ。


■志賀高原■

 1月1日~2日は長野市内でゆっくり遊んだが、3日は待望のスキーDAY。自宅で行き先を練っていた段階では「たまには他方面のスキー場に行こうかな?」とも思っていたが、たった1日しか無いともなれば、やはり雪質が最高レベルである志賀高原へ行かない手はない。ただし、「そのままいつものところで…」と一ノ瀬などの中央部に向かうのはワンパターン過ぎるので、約20年ぶりに横手山~熊ノ湯方面に向かうことにした。

 横手山一体は、人気の中央部とはスキーを履いたままで移動できるように連結されていないので、ひっそりとした雰囲気が特徴だ。昔はそれを見越して他のスキー場が混雑した際にはコチラに回り込んだりしたものだが、当日(1月3日)は、昨今のスキー人口の減少の煽りで、朝9時に到着してもリフト前の駐車場にまだ空きが充分にあるという状況だった。


                 
                      ●リフトも待ち時間無しのガラガラ状態●


■横手山■

 「アホと煙は高いところへ上りたがる」と言うが、当然ながらアホなボクは一気に横手山の山頂を目指すことにした。


                 
                         ●リフト進行方向の正面が山頂●

 山頂には展望台があり、そこからの眺望は素晴らしい。本当に来て良かったと思う瞬間だった。

  
                     ●横手山、山頂=標高約2300mからの展望●

 景色を楽しめたのは良かったが、リフトの遅さには時代の流れを感じざるを得なかった。何しろゲレンデに入り、リフト券を買って山頂に着いた頃には約40分も経過していたのだ。それもそのハズで、このゲレンデにはトリプル・リフトが1本あるものの、今日レベルでは「高速」と呼べる早さではないような気がするし、他は旧式のペアリフトばかりなのだ。だから近頃のデダッチャブル式クアッド・リフトやゴンドラに乗り慣れた身にとっては少々ツラいものがあるが、それでも雪質の良い志賀高原の中でも一番標高の高い部分であるが故に、雪質への期待は更に期待出来るので、文句はつけられないハズだったのだが…。

                 
                    ●山頂付近のゲレンデ・コンディションは最高!●

 しかし、裏側にある笠岳を含めて、滑り応えのある斜面は極僅かで、ほとんどが緩斜面という構成だった。以前はそんな印象がなかったのだが、コレは単にボクの思い違いであったようだ。そこで、当初昼食時に訪問を予定していたパン屋さんにも立ち寄らずに、次なるゲレンデを目指して移動を開始することにした。

                 
                   ●日本最高点にあると言われているパン屋さん●
                 
                ●ボクにとって楽しかったのは、非圧雪のゲレンデのみだった●


■いつもの焼額山へ■

 移動途中に左手に見える熊ノ湯に立ち寄ろうかとも思ったが、ゲレンデ・マップを見ると、クアッド・リフトは一本のみの構成だったので、先程と同じ結果になることを恐れていつもの志賀高原中央部へと向かう。

                 
                ●付近の道路はご覧の通り、圧雪路と氷結路が混在している●

                 
                        ●午前11時頃でも気温は-10℃●

 途中で、発哺(ほっぽ)や高天ヶ原(たかまがはら)、そして一ノ瀬と駐車場の空きを確認しながら進んでいったが、結局一番駐車スペースの大きい焼額(やけびたい)の駐車場に入り、早速第2ゴンドラに乗り込んだ。そして一気に焼額山の山頂へと向かい、標高2000m地点に降り立った。

                 
                            ●焼額山の山頂●


■ゲレンデをはしごする■

 ここからは、焼額山~一ノ瀬ダイヤモンド~一ノ瀬~寺子屋~東館山~ブナ平~高天ヶ原と、「はしご」しながら滑りまくる。

                 
                       ●ゲレンデの混雑箇所はほとんど無い●

 そして再び焼額山に戻り、終業時間まで第1、第2を合わせて合計4回連続でゴンドラに乗り込んだ。

                 
                      ●ご覧の通り、ゴンドラ乗り場もガラ空き●

 今回は一人だったので、いつもの「女房&子連れ」では、ほとんど入らないようなハードなコースも堪能できたのだが、印象に残ったのは、東館山と焼額山にある、長野オリンピックで使用されたコースだった。特に焼額山のオリンピック・コースはボクにとっては初めてのコース・インであった。
 ワザワザ立て札で初心者に迂回を促しているから「どんなにハードなのだろう?」と思っていたが、みんなが立て札を見て避けるのか、実際に突入してみれば斜面の角度こそ急であるが、ゲレンデ内にはボクだけの貸し切り状態であり、コブも浅くて非常に滑り易いコンディションであった。

                 
                ●「上級者以外は迂回を」とあれば、逆に突入してみたくなる●

                 
                     ●コース上には浅いコブがある程度だった●


■訪れる人は更に減って…■

 今回はたった1日のスキーだったが、1昨年以前に比べて、スキーヤー&ボーダーの数が更に減っている印象を受けた。
 ここ志賀高原は標高が高い故に、他のスキー場では積雪量に不安のある年末年始であっても確実に積雪量が確保できているので、その意味では「堅い」スキー場なのだが、そんな志賀高原でも訪れる人が減っているのが事実なら、事態は深刻だ。その影響なのか、実際に最初に訪れた横手山には数年前まで前山ゲレンデがあったハズなのだが、今回の訪問時には無くなっていたのだ。
 コレは「経営難の表れではないのだろうか?」とつい心配してしまう。勿論、バブル時代に代表されるスキー場の乱開発には眉をひそめていたが、低迷する景気背景と共にスキー&スノーボード人口が減る一方で伝統あるスキー場の閉鎖も相次いでいることには、ボク自身も焦りに似た気分を味わっている。何もコレは単にボクがスキーを続けたいということだけではなくて、スキー&スノーボード人口の減少は、フツーに暮らす人々にとってソレを通じて感じる自然との一体感と、その背景にある環境と人間との関係を感じる機会をドンドン減らすことを意味していると思うからだ。
 日頃から自然に触れている人であれば、環境について考える際には、目や耳から入る情報だけでなく、体全体で実体験することが重要なのは理解できているハズだ。そんな人達が減る一方であれば、環境問題は「机上の論理」にもなりかねない。実際に近頃の環境問題はマスコミ等の情報に振り回されているような気がしてならないのだ。そこのところが心配なのだが…。
 と、ついつい深読みしてしまった長野訪問に続くスキーであった。
コメント
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