■とうとう最終釣行■
2ヶ月にわたって釣行を重ねた玄達瀬も8月15日をもって禁漁期に入る。そのギリギリのタイミングである14日に現地へと向かった。乗船したのは、いつもの晴海丸さんだ。
前日夜に、久しぶりに雨を降らせた弱い低気圧の影響で軽いウネリのような波があったが、無事、現地に到着し、船長から概況説明を受ける。このところ潮が速いが、アタリはポツポツと拾えているようだった。
今期は運悪く辛い日々が続いているので、「サイズは兎も角、最終回くらい気分の良い釣りがしたい!」というささやか?な思いを込めて投入開始。200mを流すのに6分しかからないという、結構早い潮だが、これでも前日よりスピードが落ちているというから、極端な二枚潮、あるいはそれ以上でなければアタリはとれるハズだ。
そして、不安が吹き飛ぶかのように、早くも2投目でボクのラインが走って良型のイサギをゲットする。しかし、後が続かない。それでもしばらく流し続けたが、船長はポイントからのズレを感じたらしく、一旦アンカーを上げて魚探をかけ直し、狙っていたピンスポットの逆サイドに仕掛が流れるよう、船位を修正した。
そしてこれまた、2投目でボクのリールのラインが走った。しかも今度は「ブーンッ!」と音を立てるかのようにスプールが急速逆転しており、それは明らかにヒラマサのアタリだった。
親指でスプールの逆転を止めてクラッチオン。巻き上げに入る。が、無情にも、ものの数秒で抵抗感が無くなった。根ズレである。20年近くこの釣りをやっているが、初期は兎も角ここ10年以上にわたって根ズレで仕掛を飛ばしてはおらず、「おや、おや?、ボクにしては珍しい」といった感があったが、今年のヒラマサは、マキエサにつられて浮いてくる時間が短く、底であれ、根であれ、障害物の際で食う傾向があるので、「仕方がない、次を釣ろう。」と気を取り直して釣りを再開した。
後悔の念を引きずりながら投入を繰り返していたが、ボクの心をあおるかのように船首方向の釣り人が90cm台のヒラマサをゲットする。
そして今度は右隣が同寸をゲットする。
「次はボクの番か?。」と思った矢先に待望のアタリがあって、やり取りを開始したが、何だか引きがおかしい。それもそのハズ、メジロとマダイのダブルでガッカリする。
そして、朝の時合いが終わったのか、そこから先はしばらく沈黙の時間が続いた。
■工夫が実るも…■
周りを含めて、朝一のセッティングだった、8番、ないし7番の発泡ウキが1個のみのセッティングではサシエサが残るようになったため、周りよりも先手を打って発泡ウキを取り払って流して見ることにした。そしてアタリの出ていた200~240mよりも先へ流して見ることにした。
回収の目安は300mとし、カウンターが290mを差す頃にこの作戦が当たって、「ブーンッ!」と急速逆転が始まった。しかし、これまた数秒で根ズレを起こしてゲットならず…。続いて拾った240mラインのアタリも同様に…。
連発する根ズレに唖然とする中、その後も「何か対策をせねば。」と思案しつつ流し続けていた…。
玄達瀬では船長の薦めもあって、2スピードの巻き上げモードを搭載した大型電動リールを使用している。このリールでは魚、特にヒラマサが掛かればスピードは遅いがトルクのあるパワーモードで巻き上げることによって相手の頭をこちらに向かせ続けることができる。そのためにこちらに有利なやり取りが展開できるのだが、それは通常の想定距離である、200m以内(条件によってはそれ以下)で有効な手段だと思う。しかし、当日のボクが食わせていた240~290mもの距離では、糸フケがかなり出るのは勿論のこと、リールを普通に巻き取っても道糸の伸びが相当に出てしまうことから、初期の段階で相手に好き勝手に走られてしまうのだ。そこで、次のアタリが出たら、普段は回収時にのみ使っているハイスピードモードで余分な道糸を全速で巻き取ってこちらに有利な状況に持ち込んでから途中でパワーモードに切り替えるという策をとることにした。
潮が速いため、サシエサは残ったままの回収が続いていた。そこで、徐々にオモリを打って仕掛を更に沈める方向に振ってゆくことにしたが、打ち始めたガン玉が重くなってゆき、Bが2個のセッティングになっていた。その仕掛が240mに到達したところでスプールが急速逆転し、アワセを入れて以降は慌てず上記の策通りに展開してゆく。すると、これがバッチリ決まったようだ。
無事に安全圏まで引き寄せに成功したが、魚自体は大したサイズではなさそうだった。そして無事にレギュラーサイズをゲットする。
続いてもう一度アタリを捉えて引き寄せに成功したが、運悪く船首のマダイとのダブルヒットだったため、そして魚のサイズが一回り小さかったため、やや強引に自分でハリスを手繰った結果、60cmほどのヒラマサを目の前でバラしてしまった。
この辺りは昼過ぎの時合いのようだったが、結局、ここではボクには50cm級のチビマサを追加しただけだった。
■カゴフカセ■
昼過ぎの時合いが過ぎた後は、流速が更に増してまたまたエサが残るばかりになっていた。いつもなら玉砕覚悟で完全フカセ釣りを押し通すのだが、今期最終釣行だということもあって、来年以降のために頭の中の引き出しに、対処法のストックを増やしておくよう、“カゴフカセ”を試してみることにした。
カゴフカセとは、二枚潮(それ以上も含む)や潮流が速すぎて通常の完全フカセスタイルではマキエサが流れる層にサシエサが流れ込んでくれず、サシエサが残る場合に用いる釣法だ。舞鶴辺りでは割とポピュラーで、試す人もタマに見かけるが、完全フカセの仕掛のサルカン部に1号以上のオモリとナイロンカゴを装着して、強制的に下層へ送り込んでマキエサを振り出して、サシエサと共に流し込んでゆく。(人によっては三つ叉サルカンを使ったり、ボクのように小さな天秤(石鯛用)を使う人もいる。)
二枚潮攻略の場合は、軽めのオモリを使い、激流攻略の場合は必然的に重いオモリを使うことになるが、いずれにせよ完全フカセよりも重いオモリを付けているため、当然ながら沈みすぎたり、場合によっては根掛かりが起こるので、流しっぱなしには出来ず、スプールの回転を制御する必要が出てくる。実はこの釣り、その「いつ、どのように張るのか?」や、「どの距離でカゴのマキエサを降り出すのか?」が判断し辛く、その根拠付けも曖昧なので、どこか頼りなく感じてしまうところがあって、これまで玄達瀬の釣りでは試す機会がなかったのだ。
実際には水深、船長が想定しているポイントまでの距離、潮流のスピード、それまでアタリがあった距離等々を参考に、アバウトに割り出すのだが、「本当にこれでイイのか?。」という不安は、実際にアタリが出るまでつきまとう。
当日の判断材料は「潮が速くなるまでは普通の完全フカセでもアタリが出ていて、アタリが出ていたのは、200m、240m、290m付近の3箇所」だったので、とりあえずは「ナイロンカゴにマキエサを詰め、3号オモリを背負わせて流してみよう」と考えに行き着いた。
仕掛を張ったり、マキエサを振り出す手順としては、「送り出しは無しで190mまでフリーで流した後、30秒間スプールの回転を止めて仕掛が張るのを待つ。」→「竿を大きくあおってマキエサを3回振り出しながら、180mまで巻き戻す。」→「リールのメカニカルブレーキを絞って、リールの回転を落としてゆっくり目に流す。」→「220mまで到達したら、もう一度、竿を大きくあおってマキエサを3回振り出しながら、210mまで巻き戻す。」→「リールの回転を落としたままでゆっくり目に流し続ける。」といった流れだった。
ここで書き表しても非常に面倒に感じる釣りだが、この仕掛が240mに達した瞬間に見事にアタリを捉えてくれた。僅か一投目で答えが出たことに横で見ていた船長共々、目を丸くしたが、見とれているヒマはないので、すかさずアワせを入れて戦闘開始。と思った瞬間に悲劇が始まった。
ボクは、リールのパワーアップのために、鉛バッテリーの通常電圧12Vを15Vに昇圧させる、レギュレターを取り付けているのだが、久しぶりに出たアタリがあまりに嬉しくて小躍りをしてしまったのか、電源コードを踏んづけてしまい、ワニグチクリップがズレて回線がショート。その拍子に30Aのヒューズが飛んで巻き上げが停止してしまったのだ。慌てて手巻きで引き寄せようとしたが、電動巻きのハイスピードでやっとのところなのに、これでは全く追いつかず、アッという間に根ズレでハリスが吹き飛んでしまった。仕掛を回収してみると、ハリスがザラザラになっていたのは勿論のこと、ナイロンカゴまでが破れてボロボロになったのを見て呆然と立ち尽くすボクであった…。
以降の流しでもカゴを着けたり外したり、様々なアプローチを試みたが、この日つきまとった不運を解消する出来事は全く怒らず、失意のままに納竿時間を迎えた。
結局、今シーズン最多であり、この日の船内でも最多の6回もヒラマサのアタリをとっており、その部分では何となく「自身の工夫で食わせた感」を得たものの、船内の釣果では最小から1~2番の、レギュラーサイズが1本、チビマサが1本(その他少々)という貧果に終わった。当然、獲れなければ充実感はなく、悔しさだけが残った。この悔しさは相当先まで、もしかすると来年まで引きずっているかも知れない…。
■今後の展開■
「今年こそは130cm!」と息巻いて望んだシーズンだったが、130cmはおろか、メーターは勿論のこと、90cm台にも届かず、夢は来年に持ち越しとなった。
今後は鷹巣沖(福井県)や舞鶴沖(京都府)に場所を移して晩夏~初秋の居着きヒラマサ狙い、秋本番の回遊ヒラマサ狙いに移行してゆくが、ベストを尽くしてその日に出る可能性のある最大魚を狙って釣行を重ねていきたいと思う。
2ヶ月にわたって釣行を重ねた玄達瀬も8月15日をもって禁漁期に入る。そのギリギリのタイミングである14日に現地へと向かった。乗船したのは、いつもの晴海丸さんだ。
前日夜に、久しぶりに雨を降らせた弱い低気圧の影響で軽いウネリのような波があったが、無事、現地に到着し、船長から概況説明を受ける。このところ潮が速いが、アタリはポツポツと拾えているようだった。
今期は運悪く辛い日々が続いているので、「サイズは兎も角、最終回くらい気分の良い釣りがしたい!」というささやか?な思いを込めて投入開始。200mを流すのに6分しかからないという、結構早い潮だが、これでも前日よりスピードが落ちているというから、極端な二枚潮、あるいはそれ以上でなければアタリはとれるハズだ。
そして、不安が吹き飛ぶかのように、早くも2投目でボクのラインが走って良型のイサギをゲットする。しかし、後が続かない。それでもしばらく流し続けたが、船長はポイントからのズレを感じたらしく、一旦アンカーを上げて魚探をかけ直し、狙っていたピンスポットの逆サイドに仕掛が流れるよう、船位を修正した。
そしてこれまた、2投目でボクのリールのラインが走った。しかも今度は「ブーンッ!」と音を立てるかのようにスプールが急速逆転しており、それは明らかにヒラマサのアタリだった。
親指でスプールの逆転を止めてクラッチオン。巻き上げに入る。が、無情にも、ものの数秒で抵抗感が無くなった。根ズレである。20年近くこの釣りをやっているが、初期は兎も角ここ10年以上にわたって根ズレで仕掛を飛ばしてはおらず、「おや、おや?、ボクにしては珍しい」といった感があったが、今年のヒラマサは、マキエサにつられて浮いてくる時間が短く、底であれ、根であれ、障害物の際で食う傾向があるので、「仕方がない、次を釣ろう。」と気を取り直して釣りを再開した。
後悔の念を引きずりながら投入を繰り返していたが、ボクの心をあおるかのように船首方向の釣り人が90cm台のヒラマサをゲットする。
●ヒラマサとの攻防●
そして今度は右隣が同寸をゲットする。
●右隣でネットイン●
「次はボクの番か?。」と思った矢先に待望のアタリがあって、やり取りを開始したが、何だか引きがおかしい。それもそのハズ、メジロとマダイのダブルでガッカリする。
●何で、ボクだけ…●
そして、朝の時合いが終わったのか、そこから先はしばらく沈黙の時間が続いた。
■工夫が実るも…■
周りを含めて、朝一のセッティングだった、8番、ないし7番の発泡ウキが1個のみのセッティングではサシエサが残るようになったため、周りよりも先手を打って発泡ウキを取り払って流して見ることにした。そしてアタリの出ていた200~240mよりも先へ流して見ることにした。
回収の目安は300mとし、カウンターが290mを差す頃にこの作戦が当たって、「ブーンッ!」と急速逆転が始まった。しかし、これまた数秒で根ズレを起こしてゲットならず…。続いて拾った240mラインのアタリも同様に…。
連発する根ズレに唖然とする中、その後も「何か対策をせねば。」と思案しつつ流し続けていた…。
玄達瀬では船長の薦めもあって、2スピードの巻き上げモードを搭載した大型電動リールを使用している。このリールでは魚、特にヒラマサが掛かればスピードは遅いがトルクのあるパワーモードで巻き上げることによって相手の頭をこちらに向かせ続けることができる。そのためにこちらに有利なやり取りが展開できるのだが、それは通常の想定距離である、200m以内(条件によってはそれ以下)で有効な手段だと思う。しかし、当日のボクが食わせていた240~290mもの距離では、糸フケがかなり出るのは勿論のこと、リールを普通に巻き取っても道糸の伸びが相当に出てしまうことから、初期の段階で相手に好き勝手に走られてしまうのだ。そこで、次のアタリが出たら、普段は回収時にのみ使っているハイスピードモードで余分な道糸を全速で巻き取ってこちらに有利な状況に持ち込んでから途中でパワーモードに切り替えるという策をとることにした。
潮が速いため、サシエサは残ったままの回収が続いていた。そこで、徐々にオモリを打って仕掛を更に沈める方向に振ってゆくことにしたが、打ち始めたガン玉が重くなってゆき、Bが2個のセッティングになっていた。その仕掛が240mに到達したところでスプールが急速逆転し、アワセを入れて以降は慌てず上記の策通りに展開してゆく。すると、これがバッチリ決まったようだ。
●ようやく安全圏に引っ張り出した頃●
無事に安全圏まで引き寄せに成功したが、魚自体は大したサイズではなさそうだった。そして無事にレギュラーサイズをゲットする。
●84cmのヒラマサ●
続いてもう一度アタリを捉えて引き寄せに成功したが、運悪く船首のマダイとのダブルヒットだったため、そして魚のサイズが一回り小さかったため、やや強引に自分でハリスを手繰った結果、60cmほどのヒラマサを目の前でバラしてしまった。
この辺りは昼過ぎの時合いのようだったが、結局、ここではボクには50cm級のチビマサを追加しただけだった。
●チビマサくん●
■カゴフカセ■
昼過ぎの時合いが過ぎた後は、流速が更に増してまたまたエサが残るばかりになっていた。いつもなら玉砕覚悟で完全フカセ釣りを押し通すのだが、今期最終釣行だということもあって、来年以降のために頭の中の引き出しに、対処法のストックを増やしておくよう、“カゴフカセ”を試してみることにした。
カゴフカセとは、二枚潮(それ以上も含む)や潮流が速すぎて通常の完全フカセスタイルではマキエサが流れる層にサシエサが流れ込んでくれず、サシエサが残る場合に用いる釣法だ。舞鶴辺りでは割とポピュラーで、試す人もタマに見かけるが、完全フカセの仕掛のサルカン部に1号以上のオモリとナイロンカゴを装着して、強制的に下層へ送り込んでマキエサを振り出して、サシエサと共に流し込んでゆく。(人によっては三つ叉サルカンを使ったり、ボクのように小さな天秤(石鯛用)を使う人もいる。)
二枚潮攻略の場合は、軽めのオモリを使い、激流攻略の場合は必然的に重いオモリを使うことになるが、いずれにせよ完全フカセよりも重いオモリを付けているため、当然ながら沈みすぎたり、場合によっては根掛かりが起こるので、流しっぱなしには出来ず、スプールの回転を制御する必要が出てくる。実はこの釣り、その「いつ、どのように張るのか?」や、「どの距離でカゴのマキエサを降り出すのか?」が判断し辛く、その根拠付けも曖昧なので、どこか頼りなく感じてしまうところがあって、これまで玄達瀬の釣りでは試す機会がなかったのだ。
実際には水深、船長が想定しているポイントまでの距離、潮流のスピード、それまでアタリがあった距離等々を参考に、アバウトに割り出すのだが、「本当にこれでイイのか?。」という不安は、実際にアタリが出るまでつきまとう。
当日の判断材料は「潮が速くなるまでは普通の完全フカセでもアタリが出ていて、アタリが出ていたのは、200m、240m、290m付近の3箇所」だったので、とりあえずは「ナイロンカゴにマキエサを詰め、3号オモリを背負わせて流してみよう」と考えに行き着いた。
仕掛を張ったり、マキエサを振り出す手順としては、「送り出しは無しで190mまでフリーで流した後、30秒間スプールの回転を止めて仕掛が張るのを待つ。」→「竿を大きくあおってマキエサを3回振り出しながら、180mまで巻き戻す。」→「リールのメカニカルブレーキを絞って、リールの回転を落としてゆっくり目に流す。」→「220mまで到達したら、もう一度、竿を大きくあおってマキエサを3回振り出しながら、210mまで巻き戻す。」→「リールの回転を落としたままでゆっくり目に流し続ける。」といった流れだった。
ここで書き表しても非常に面倒に感じる釣りだが、この仕掛が240mに達した瞬間に見事にアタリを捉えてくれた。僅か一投目で答えが出たことに横で見ていた船長共々、目を丸くしたが、見とれているヒマはないので、すかさずアワせを入れて戦闘開始。と思った瞬間に悲劇が始まった。
ボクは、リールのパワーアップのために、鉛バッテリーの通常電圧12Vを15Vに昇圧させる、レギュレターを取り付けているのだが、久しぶりに出たアタリがあまりに嬉しくて小躍りをしてしまったのか、電源コードを踏んづけてしまい、ワニグチクリップがズレて回線がショート。その拍子に30Aのヒューズが飛んで巻き上げが停止してしまったのだ。慌てて手巻きで引き寄せようとしたが、電動巻きのハイスピードでやっとのところなのに、これでは全く追いつかず、アッという間に根ズレでハリスが吹き飛んでしまった。仕掛を回収してみると、ハリスがザラザラになっていたのは勿論のこと、ナイロンカゴまでが破れてボロボロになったのを見て呆然と立ち尽くすボクであった…。
以降の流しでもカゴを着けたり外したり、様々なアプローチを試みたが、この日つきまとった不運を解消する出来事は全く怒らず、失意のままに納竿時間を迎えた。
結局、今シーズン最多であり、この日の船内でも最多の6回もヒラマサのアタリをとっており、その部分では何となく「自身の工夫で食わせた感」を得たものの、船内の釣果では最小から1~2番の、レギュラーサイズが1本、チビマサが1本(その他少々)という貧果に終わった。当然、獲れなければ充実感はなく、悔しさだけが残った。この悔しさは相当先まで、もしかすると来年まで引きずっているかも知れない…。
●3人分の釣果●
■今後の展開■
「今年こそは130cm!」と息巻いて望んだシーズンだったが、130cmはおろか、メーターは勿論のこと、90cm台にも届かず、夢は来年に持ち越しとなった。
今後は鷹巣沖(福井県)や舞鶴沖(京都府)に場所を移して晩夏~初秋の居着きヒラマサ狙い、秋本番の回遊ヒラマサ狙いに移行してゆくが、ベストを尽くしてその日に出る可能性のある最大魚を狙って釣行を重ねていきたいと思う。