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なんとかここに繋ぎ止めて
くれた首の皮一枚が
こんなにも分厚くて心強いものに
なっとることを思い知らされる
両親の子に対する想い
いや、一般化されない
おれの父と、おれの母の
おれを案じてくれる
その想い。
ゴクで飲みよった安定剤の
離脱症状が
想像以上にアタマとカラダ
にこたえる
重力が1.5倍増しになった
ようなダルさ、煩わしさ
でも大丈夫
なんとかなる
今のおれには
この分厚くなった一枚皮が
確かにある
首はとうの前に
刎ねられとる
恐れることは無い
焦ることも無い
首無しでも生きてる
こうやってシャバでまた生活してる
なんとかなる
この首の皮一枚さへあれば
おれは死なずにここにいられる