住居を賃貸するための
審査に引っかかり、
数日に渡った
いい部屋探し&家賃等交渉
が水の泡になった
交渉では礼金やその他経費を
ギリギリまで削ってもらい
6万円近く(およそ総額の20%)
初期費用を抑えることに成功した
それは借り手有利の状況を
具にあらわしていた
収入の証明など提出した時点で
担当者は、
「これなら審査にとおらないことは
まずない」
と安堵の表情をみせた
しかし、身分証明の運転免許証
を手渡してすぐ
その表情が一変した
コピーをとるだけには少し長い時間
がたって担当者がもどってきた
めくれた
担当者の態度の変化で
すぐにそれがわかった
○年の収容期間中に
失効・再発行した免許証には
刑務所の住所と丸刈りの証明写真
がデカデカと印字・印刷されている
審査申請手続の際
小さな注意書きを執拗に
確認された
反社会勢力、およびその関係者
とは契約をしない云々、、、
おれは、前科者は
反社会勢力か?
そんなわけない
賠償金はまだ一部未払い
ではあるが
法律上の償いは懲役刑の満了で
おわっている
出所の日、世話になった刑務官から
これからは受刑者じゃなく一般人だ、
と背中を押され刑務所の門を出た
おれはもう犯罪者でも
反社会勢力でもない!
、、、
一晩がたち仲介業者の
担当者から電話なった
聞き慣れた声は
事務的に契約の見送りを
告げ、他の物件の提案を
することなくそそくさと
電話を切った
、、、
前科者は反社会勢力か?
そんなはずはない
ただその担当者、もしくは
仲介業者、家主が
偏見をもった狭隘な考えの
持ち主だったのかもしれない
いや、そうではない
おそらく
前科者はなんどでも
審査を前にして契約を
見送られることだろう
前科者は反社会勢力なのだから
、、、
社会という語は抽象概念だ
つまりそこでは大切なこと
詳細はすべてはしょられている
社会は嘘だということだ
彼らはこう言うだろう
「前科者は、反社会勢力ではない
合理的な手続きの上
賃貸契約を結ぶ権利を有する」と
ただそれは嘘だ
現実には前科者は
反社会勢力とみなされ、
理不尽に契約を見送られる
それが現実
世の中の実相、詳細だ
、、、
大切なのは
現実を見ること
前に突き進むには
現実の問題をなぎ倒して行く
しかない
タテマエや嘘とやり合ってる
暇はない
勝手に理不尽いってろよ
おれはあんたらなんか無視して
もっと勝手に突き進むよ
実名検索すれば
数万件の過去の経歴が
ヒットしてしまう
呪われた前科者-stigma-
そんなヤツが社会という
嘘の中でいい部屋を探したり
合理的な審査のもと
契約をうけるためには!!?
、、、
明日から〇〇を出て
遠路長野へ向かいます
そこにいけば
呪いがとけるかもしれない