http://cat.ap.teacup.com/nemoyan/
フーフで同じ事を書いても芸がありませんから、私は、別の角度から書きます。
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さて、マイルを交換して、初めてビジネスクラスに乗ったのですが、
通路を挟んで、私の隣りには、浮浪者のような兄ちゃんが座りました。
ぼろぼろのジーンズにサンダル履き、頭はボサボサ。
まるで、遭難した『椎名誠』のような格好です。
でも、ブランドグッズをたくさん持っていたし、ビジネスクラスに乗っているので、お金持ちなのでしょう。
この浮浪者男の、2つ前の座席には、いかにも善良そうな男性(夫)が座りました。
そして、浮浪者男とこの男性の間に、男性の妻の座席がありました。
(夫婦は並びではなく、前後に座ったわけです)
夫が、後ろではしゃいでいる妻の写真の撮影を始めました。
どうしてもアングル的に浮浪者男が写ってしまうでしょう。
(本当に写ったかどうかはわかりません)
すると、浮浪者男は、キャビンアテンダント(CA)を呼びつけて、クレームを言い始めました。
『あの男、妻だかなんだかの、写真撮ってるけど、俺が写るじゃあないか。』
『失礼だろ。注意してこいよ。』
『ほら。あの男だよ。』
『(CAが)言えないなら、俺が直接言ってやるよ。』
『注意してこいよ。』
あまり大きな声ではないので、当の夫婦は、全く気付きませんが、浮浪者男の語勢はかなり凶暴でした。
困ったのは、CAです。
『申し訳ありません。』『申し訳ありません。』
浮浪者男は執拗です。
『注意してこいよ。』『言えないなら俺が言ってやるよ。』
さあ、どう思いますか? この浮浪者男。
確かに、勝手にカメラに写されるのは、肖像権の問題もあるでしょう。
しかし、浮浪者男のクレームは、CAいじめ以外の何ものでもありません。
夫婦の撮影行為(いたって常識的でそんなに気に障るものではない)が、気にいらないのなら、
CAに言わせるのではなく、最初から、その夫婦に直接クレームを言えばいいじゃないですか。
CAが困ることが判っているくせに卑怯なやり方です。
結局、CAは、困った果てに、夫婦に何かを伝えたようです。
何か言われた夫婦は、別に気にしていないようだったので、CAは、ずいぶんと言葉を選んだのでしょう。
浮浪者男は、この後も、
自分が寝ていたくせに、起きた時に『注文を取りに来ない。』とか言って、
飛行中、クレームばかり言っていました。
せっかくルンルン気分でビジネスクラス初体験の私は、こっちまでからまれるのではないかと、びくびくしながら12時間を過ごしました。
それにしても、こういう乗客の情報は、
あっという間にCAの中で共有化されるのですね。
飛行中、何度も何度もCA達は、腫れ物に触るように謝っていました。
浮浪者男は、機内食は食べず、自分が持ってきた『のり巻き』のような物を食べていました。
どんな、お金持ちか。どんな、有名人か。判りませんが、
最低の人間を見た気がしました。
こんな『へんなやつ』に遭遇するのは、何十年ぶりかという感じでした。
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