地方自治体の市長を選ぶ選挙なので、すぐさま国民が中国本土との統一を選択したという訳ではありませんが、
いろいろな意味で驚きました。
台北市長候補の陳時中氏があっさり負けたこと。
蒋介石の子孫が人気であること。
(優秀な人物らしいですが)
台湾人は中国による統一に危機感を持っていないのか。
先日の台湾訪問時の、友人の言葉が印象的でした。
『ビジネスでは中国本土と強い繋がりを持っている人も多いから』
台湾を旅して私が感じるのは、
『中国本土による自由を奪う台湾統一は実現不可能だろう』ということです。
台湾には民主主義と自由経済があまりにも浸透している。
国民は、もはや共産党の一党独裁は受け入れられないでしょう。
香港の悲劇がしばしば引き合いに出されますが、
香港と台湾では、国土の面積と人口が違います。
仮に習近平が統一を果たしたとしても、
台湾の現在の経済・社会・政治体制を認めた上での特区扱いになるのではないでしょうか。それも永遠にです。