事務所通信

値段が音に出る楽器

例えば、
バイオリンという楽器について、
詳しくはありませんが、

高い物は、何千万円もするのでしょう?
安い物は、1万円で買えます。
私が演奏したら、『値段の差』は、わかりませんよね。きっと。


シンバルは、
叩くだけですから、
『音』の違いは、誰にでもすぐわかると思います。

この楽器は、『値段が音に出る楽器』です。

私が愛用しているシンバルは、『ジルジャン』という、
400年の歴史があるトルコのメーカーで、ヤマハが輸入を扱っています。

私は、
大小上下合わせて、6枚を使用しています。

1枚の店頭小売価格は、3万円くらいです。

いい音がします。
日本のメーカーには、良い物は作れません。




さて、思い出話ですが、

中学校の頃、
初めてシンバルを買いに楽器屋さんに行きました。
店頭には、在庫が無く、
中学生のお小遣いで買うのですから、
一番安い、ヤマハ製の物を注文して、帰って来ました。

ところが、
入荷後に受け取りに行くと、
お店の人が、

『パールの物の方が音が良いから、こっちを取り寄せておいたよ。』

っと言うのです。

お店の人は、
『良かれ』と思って手配したのでしょう。

パールというのも、日本のメーカーですが、
当時、後発のヤマハよりも、ドラムに関しては、格段に先行していました。


しかし、
私は、
何よりも、

こちらに連絡も無く、
勝手に注文を変更したお店の対応に納得がいきませんでした。

値段も少し高かったはずです。

私は、意固地になり、
再度、ヤマハ製を取り寄せさせました。
ただの意地です。



さあ、いよいよ
叩いてみたら‥‥‥‥

ヤマハのシンバルは、
本当にヒドイ音でした。
まさしく『鍋の蓋』のようでした。

私は、学習しました。


それ以来、
リズムは、ひっくり返っても、

シンバルは、最高級品を買う事にしています。

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