事務所通信

この世界の片隅に


たんたんとした映画です。

戦時下の庶民の日常生活を、主人公『すず』のたんたんとした語り口で描写していきます。

たんたんとしているが故に、戦争という重いテーマを家族のつながりから、

じわじわと訴えてきます。


戦争を忘れかけた日本人、戦争を知らない日本人は、

必ず観るべき映画です。




偶然ですが、

先週お借りして涙を流した漫画、『夕凪の街』と同じ作者の、

こうの史代氏の作品だということに後から気づきました。





こちらも原爆投下の広島をテーマにした秀作です。

コメント一覧

筒井俊明
長町モールでも盛んにやってますよ。


中島町の佐藤
リオーネでの上映が決まった様です。
筒井俊明
はい。
そういう観点からも、
是非もう一度観たい映画ですね。

政府自民党は、この映画がヒットするのは困るでしょう。


中島町の佐藤
さすが、筒井さんです!

この映画の、観終わった今でも
ふとした時に頭のなかで追いかけてしまうのは
確かに、抑制がきいた描写、ですね。

映画を観る前から、少なくとも
広島の原子爆弾投下はあるだろうと
わかるわけで、予告編の雑多な映像から
青空とタンポポ が浮かび上がって
これ、無くなるよね、なんて先走ってしまう。

それで、観終わって思うのは
自分のいまの生活も、明日からは
一部、国家に握られてしまっているということ。
選挙の投票に際して、この映画を観ると
一つのテーマでは、真面目に考えるはず、です。



筒井俊明
これは名作だと思いますよ。
メジャーなシアターで上映していないのは納得できません。
こんなのを小学生に見せて、生きた教育をすればいいんですよ。

広島弁が良い味を出していましたが、
時々判りづらい部分もありましたね。

あと、『モガ』なんて言葉、若い人には意味不明でしょう。

全体に抑制の効いた描写が、一層テーマの深淵さを際立たせていましたね。

ある意味では、『君の名は。』よりも大切な映画だと思いました。

中島町の佐藤
不思議な映画でした。

絵はある時、子供の頃の脳の記憶に近いくらいに
「現実的」で、ある時は見慣れたアニメとなり
あの日が迫っているということだけは
知りながら、そのストーリーを登場人物には
全く説明させない。
ボクがアニメが苦手なのは、その不自然な説明にありました。

そして精緻とデフォルメが交錯する中で
音効だけは常にリアルに近く、また派手ではなく
聞かせたい音にピントを合わせていました。

ストーリーで、ん?っと思ったのは
すずが敗戦時の玉音放送を聞いて
怒りをあらわにした描写。
「終わったねぇー」とは言わせなかった。
よく言われるように、戦争はその主謀者に
関係の無い人々が、敵国に対して
なんとも思ってもいない者が戦って
暴力を被る。
すずはいくつかの大切なものを失いながら
ぼーっとしてるじゃき、と、言いながら
戦争によって失われたもの、ことを
負けたということで、いよいよ受け入れられなくなる瞬間。

原作をみたくなりました。
そして、もう一度映画を観たくなりました。

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