日本の保守系出版社の Hanada新書 ですから、
内容は、自衛隊の悲惨な現状を暴露して、
軍事力の増強が急務だと主張する本です。
本のコンセプトはさておき、
デジタルでも政治でも経済でも教育でも他国に負けている日本が、実は軍事力でも完全に後れを取っており、
『インパール作戦』から何の進歩もない現状が克明に書かれています。
私は、憲法9条改正反対。 平和を希求する努力を『放棄している』日本の政治から変えていくべきだという考えを持っていますが、
この本を読むと、9条を改正しても日本は戦争に負けるでしょう。
改憲論議の前提として必読の本です。
本の最後はこの文章で締められています。
これが真実なら人類に永久に平和は訪れません。
最後にもう一度、ウェゲティウス(ローマ帝国の軍事学者)の警句を引用する。
「汝、平和を欲するなら、戦い(戦争)に備えよ。したがって、平和を願う者は、戦争(応戦)の準備をせねばならない」