2007 No.5 1/21-1/28
作者:アガサ・クリスティー(早川書房 クリスティー文庫)
評価・・・★★★★ 4.0
<あらすじ>
地方の名家の老婦人から依頼の手紙を受け取ったポアロは、その内容に興味を覚えて彼女の元を訪ねるが、当のミス・アランデルはすでに亡くなっていた。
ミス・アランデルが亡くなる直前に、飼い犬のおもちゃのボールを踏んで階段から転落したと聞いたポアロは、それが仕組まれた事故であると確信し、ミス・アランデルの死の真相について調査を始める。
この作品は、クリスティーの中でも大好きな作品のうちの一つです。
ミステリとしてはわりと普通の作品だと思います。
(普通の作品のわりに評価が高いのは、クリスティー贔屓ですので
ご容赦くださいませ)
でも、この作品では亡くなった女性の飼い犬・ボブ(ワイヤーヘアード・テリア)の様子がとても可愛らしく描かれていて、犬好きの私としてはたまらない作品です☆
クリスティーも犬を飼っていて、この作品の献辞には愛犬のピーターへ捧ぐとあります。犬好きだからこそ、こんなに生き生きと犬の様子を描くことができたのだと思います。
犬好きの人にぜひオススメしたいミステリです。