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随筆集・「柿の種」

2021年12月24日 | 文学  コラム・エッセイ

上皇さま、88歳、歴代天皇で最長寿

朝は寺田寅彦・随筆集『柿の種』音読

 

 

上皇さまは23日、88歳の米寿の誕生日を迎えられた。

上皇后さまは、朝食後には、寺田寅彦・随筆集『柿の種』を音読される
日課と報ぜられた。

一体どんな随筆集『柿の種』!?とは・・・と、興味を抱くのが
一般的な日本人であろう。

『柿の種』なる随筆集はいったいどんな本であろうか・・・・気になった。

図書館に行けば備え付けてあるだろうが、こんな時はなかなか手に入らない、運の相場!?。

そんなこととて検索を試みた。

ラッキー!!なんとその全文?が載っていた。

とりあえず、50ページを印刷し試し読みにすることとし、作業に取り掛かった。




縄文出版KKのネタ本

 

 

『 柿の種 』について

内容は短編随筆集で、後期高齢者にはもってこいの読み物!?
ピックupし3点のみを紹介いたします
   

① 気象学者が cirrus と名づける雲がある。
 白い羽毛のようなのや、刷毛はけで引いたようなのがある。
 通例巻雲けんうんと訳されている。
 私の子供はそんなことは無視してしまって、勝手にスウスウ雲と命名してしまった。

(大正九年十二月、渋柿)

② 人殺しをした人々の魂が、毎年きまったある月のある日の夜中に墓の中から呼び出される。
 そうして、めいめいの昔の犯罪の現場を見舞わせられる。
 行きがけには、だれも彼も
「正当だ。おれのしたことは正当だ」
とつぶやきながら出かけて行く。
 ……しかし、帰りには、みんな
「悪かった。悪かった」
とつぶやきながら、めいめいの墓場へ帰って行くそうである。
 私は、……人殺しだけはしないことにきめようと思う。

(大正十年二月、渋柿)

 
③ 鳥や魚のように、自分の眼が頭の両側についていて、右の眼で見る景色と、左の眼で見る景色と別々にまるでちがっていたら、この世界がどんなに見えるか、そうしてわれわれの世界観人生観がどうなるか。……
 いくら骨を折って考えてみても、こればかりは想像がつかない。
 鳥や魚になってしまわなければこれはわからない。
(大正十年四月、渋柿)
 
  以上3点を紹介いたしました。
  受け止め方は、それぞれ個人によって異なりますので、興味のある方は、その筋から入手してください。ググっても可能です。
 
 
◎拾い読み・試し詠みした結果

   高齢者にはあまり頭を使わなくて良き読み物、
    1⃣、成程・・ああソウデシタカ、
    2⃣、くすんとするようなユーモア性、  
    3⃣、短い、読みやすい
  等の内容について見当を得た。
  後日図書館または単行本を購入することといたしましょう。
      
 
 
 
余談 ➡『柿の種』を探している時に目に入る。

  『夏目漱石先生の追憶』

 これは、伊集院静氏「みちくさ先生」・日経新聞連載。

新聞を購読していたので読みましたが、ネタ本と言えば大袈裟ですか・・原点?

正岡子規・夏目漱石・寺田寅彦を中心人物として構成されています。

そして夏目漱石が熊本第5高等学校時代に如何に優秀で、生徒たちに信頼を受け
偽らざる内容、それ以後が寺田武彦から夏目漱石や友人を見た私的部分が満載に成っています。

漱石先生は、生徒たちのモテモテで、講義内容は人気で際たち良好に講義を成され
その日常が寺田寅武彦の筆によって忠実に描かれている。

寺田寅彦が、夏目漱石先生宅に”書生”として置いてもらったなら、我が人生はもっともっと違った
道を歩んだことでしょう・・・
等の内容が詳細に綴られてます。
以上
 
 
 
 
 
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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
寺田寅彦 (どんこ)
2021-12-24 19:35:58
熊本の第五高等学校に在学中
夏目漱石や田丸卓郎(物理学者)の出会いが
寅彦を大成させたと言われていますね。

政界の池田勇人、佐藤栄作、重光葵や評論家・細川隆元、
作家の下村湖人、木下順二なども同校出身ですよね。
返信する
Unknown (kazuyoo60)
2021-12-25 06:15:17
上皇さまが歴代一位の長命と、私も報道で知りました。上皇后さまの音読は初めて知りました。
朝夕にお二人で散歩なさってるとの記事は読みましたが。
皇室の方を羨ましくも思いませんし、皇室が自然消滅でも構わないと思います。英国皇室は自前の生活と聞きます。今の方たちは不自由なくお暮しいただきたいですが。
返信する
どんこさん (縄文人)
2021-12-25 06:40:43

お早うございます。
熊本第5高等学校と言えば夏目漱石ですね。
≫≫≫政界の池田勇人、佐藤栄作、重光葵や評論家・細川隆元、
ソウデシタカ、そうそうたるメンバーを輩出しているのですね、知りませんでした。
「みちくさせんせい」をしんぶんれんさいでよみましたが、ここまでは書いてありませんでした…??
返信する
kazuyoo60さんへ (縄文人)
2021-12-25 06:45:50

上皇さま、高齢でも毎朝本を読む、、いったいその本の内容とは……『柿の種』
何ページが読み進みましたが、案外頭は使わない、多いもので10~15行程度、クスリト我得て、なるほどと・・・・・頷く本です・・・・ネ。
返信する
おはようございます (hirugao)
2021-12-25 08:54:48
上皇様が歴代一の長寿だそうですね

音読というのはいいものでしょうね

後で検索してみますね
返信する
プリンス・プリンセス (ぶちょうほう)
2021-12-25 09:57:16
縄文人様 こんにちは
上皇さま上皇后さまのことを失礼ながらいまだに皇太子殿下・美智子妃殿下と心の中で感じています。
それほどあのご成婚の日のシーンが印象に残っているからです。
12月23日のこの日をわざわざ選んでA級戦犯7名の絞首刑を蛮行した当時の連合国側の勝ち誇ったような態度に未だに怒りを覚えます。
寺田寅彦さんはフーテンの寅さんではなくて立派な物理学者で随筆家だったのでしたね。
高校時代の国語教材でその一部分に接したことがあります。その当時はとても緻密な印象を受けました。
返信する
『柿の種』 (oko)
2021-12-25 11:34:32
「3点のみを紹介」↑
興味深く拝読させて頂きました。
有り難うございました。

「A級戦犯7名の絞首刑・・・」↑の記事を学んでおります。

お風邪など召しませんようにお過ごしくださいませ。
返信する
ぶちょうほうさんへ (縄文人)
2021-12-25 15:54:39

≫≫≫12月23日のこの日をわざわざ選んでA級戦犯7名の絞首刑を蛮行した・・・。
ソウデシタカ、全く知りませんでした。
図書館に赴き、さっそく借りる用意しました。
返信する
okoさんへ (縄文人)
2021-12-25 15:57:10

『柿の種』1⃣、成程・・ああソウデシタカ、
    2⃣、くすんとするようなユーモア性、  
    3⃣、短い、読みやすい
図書館に申し込みました。
返信する
hirugaoさん (縄文人)
2021-12-25 16:00:33

随筆集、肩の凝らないところ、
 気軽に読めることが良いと思いました。
返信する
Unknown (yamasa)
2021-12-25 19:45:41
上皇さま88歳をお迎えになりましたか。
歴代天皇としては、最長寿。
いつまでも元気であって欲しいです。
天皇誕生日が。12月でなくなってしまったのが残念です。
12月にも祝日が欲しいです。(^∇^)
返信する
おはようございます (siawasekun)
2021-12-26 03:48:26
素敵なショットと解説から様子、雰囲気などが伝わってきました。
ご紹介、ありがとうございました。

ブログ交流で、ちょっと得した気分、いいものですね。
応援ポチ(全)。
返信する
yamasaさんへ (縄文人)
2021-12-26 09:39:29


お早うございます。
  ▼ 上皇の 八十八歳 『柿の種』
         柿の種類や 甘も渋もあり (縄)

   柿の種大変に参考になりました。
返信する
siawasekunさん (縄文人)
2021-12-26 09:43:15


『柿の種』随筆集、50ページほどめくりましたが、単元が少ない、読みやすいゆっくり読もうと思っています。
返信する
持ってますよ~ (momomama)
2021-12-27 17:01:39
こんにちは
全集 「寺田寅彦集にあったから 音読してみました10ページ半しかないから 楽々です。

たしか 雅子皇后さま ご成婚の時 柿の種がお好きって仰いましたよね。
お菓子の方です。。

結局コメントも忘れて 1冊読みました。 短編11

おかげさまで・・・ ありがとうございます。
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momomamaさんへ (縄文人)
2021-12-28 07:35:33

≫≫≫単元が少ない、読みやすいゆっくり読もうと思っています。
MOMOMAMAさんはやることが早いです。
なるほど・・・読書家ですから、寺田寅彦集があったのですね・・・良かったよかった。
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