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一発修理とは

2013年07月06日 | 修理整備全般

ちなみに一昔前は、

ランプが点いた→O2センサー替えよう!(→ランプ消えた、ラッキー)

でした。ある意味とてもシンプルです。

最近はさすがに、

ランプが点いた→外部診断機つないだ→車載診断機の結果が分かった→P0031だった→DTCリストによるとP0031はO2センサーヒーターだった→O2センサー替えよう!

となるわけです。普通は。

ちょっとしたひねりもあります。(人によってはひねりでもなんでもないと思われると思いますが)

それは下の図のケース。(2000年式ファンカーゴNCP20)

Ran

P0171

燃料システム薄過ぎ。

「燃料システム」という部品はありません。思いつくのは、インジェクター、2次エア吸い、エアフロセンサー、燃料ポンプ、プレッシャーレギュレータ、O2特性ずれ、などなどですけども、診断機も「これっ!」っていう部品を表示してくれればよいのですが、悩ませます。

どれも結構値段がします。単体試験がめんどくさそうなものばかりです。臭いもするし、手が汚くなります。

2次エア吸い→、パーツクリーナーをいろいろなところにかけて、エンジンの挙動をみます。吸ってなさそうです。

時間もないので、データで判断します。

Dds

アイドリングでMAF(マスエアフロ―)が2.09gm/sec。これってそんなものでしょうか?まったく同じ型式の正常ファンカーゴが横にいたら、そんなもんかどうかわかります。

残念ながらおりませんでした。

ロングタームずれまくっています。

700rpmでMAFは2.09、ロングターム14.8%

2000rpmでMAFは3.95、ロングターム26%

3000rpmでMAFは5.45、ロングターム31%

4000rpmでMAFは7.25、ロングターム39%

でした。

インジェクターの開弁時間の故障なら、高負荷(空気量大)になるほど影響がすくないので補正量がすくなくなるはず。

MAFセンサーの出力が全域にわたってずれて(オフセットして)しまっているとすれば、高負荷になるほど、補正量が大きくなる。

MAFセンサーは一般に2次曲線的な特性を持っているので、低空気量側では、0.1Vの出力差が0.1g/secほどの誤差になるけど、高空気量側では、0.1Vの出力差が10g/sec以上の誤差になる。

空気量自体が増えてくれば、10g/secの誤差も大したことはないかもしれないけど、最終的な補正量は一定か少なくともそれ以上になっているはず。

というわけで、細かい計算している時間もないので、エアフローセンサーと断定しました。

エアフローセンサーを交換してランプ消えました。


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