ちなみに一昔前は、
ランプが点いた→O2センサー替えよう!(→ランプ消えた、ラッキー)
でした。ある意味とてもシンプルです。
最近はさすがに、
ランプが点いた→外部診断機つないだ→車載診断機の結果が分かった→P0031だった→DTCリストによるとP0031はO2センサーヒーターだった→O2センサー替えよう!
となるわけです。普通は。
ちょっとしたひねりもあります。(人によってはひねりでもなんでもないと思われると思いますが)
それは下の図のケース。(2000年式ファンカーゴNCP20)
P0171
燃料システム薄過ぎ。
「燃料システム」という部品はありません。思いつくのは、インジェクター、2次エア吸い、エアフロセンサー、燃料ポンプ、プレッシャーレギュレータ、O2特性ずれ、などなどですけども、診断機も「これっ!」っていう部品を表示してくれればよいのですが、悩ませます。
どれも結構値段がします。単体試験がめんどくさそうなものばかりです。臭いもするし、手が汚くなります。
2次エア吸い→、パーツクリーナーをいろいろなところにかけて、エンジンの挙動をみます。吸ってなさそうです。
時間もないので、データで判断します。
アイドリングでMAF(マスエアフロ―)が2.09gm/sec。これってそんなものでしょうか?まったく同じ型式の正常ファンカーゴが横にいたら、そんなもんかどうかわかります。
残念ながらおりませんでした。
ロングタームずれまくっています。
700rpmでMAFは2.09、ロングターム14.8%
2000rpmでMAFは3.95、ロングターム26%
3000rpmでMAFは5.45、ロングターム31%
4000rpmでMAFは7.25、ロングターム39%
でした。
インジェクターの開弁時間の故障なら、高負荷(空気量大)になるほど影響がすくないので補正量がすくなくなるはず。
MAFセンサーの出力が全域にわたってずれて(オフセットして)しまっているとすれば、高負荷になるほど、補正量が大きくなる。
MAFセンサーは一般に2次曲線的な特性を持っているので、低空気量側では、0.1Vの出力差が0.1g/secほどの誤差になるけど、高空気量側では、0.1Vの出力差が10g/sec以上の誤差になる。
空気量自体が増えてくれば、10g/secの誤差も大したことはないかもしれないけど、最終的な補正量は一定か少なくともそれ以上になっているはず。
というわけで、細かい計算している時間もないので、エアフローセンサーと断定しました。
エアフローセンサーを交換してランプ消えました。
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