京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




京都最古の禅宗寺院「建仁寺」を開山した栄西禅師の廟所(墓所)開山堂
冬の旅では度々公開されていますが広い境内の中でも独特の雰囲気を持つ場所で
勅使門、三門、法堂、方丈と一直線に並ぶ他の伽藍とは別格の
禅寺ならではの神聖さが感じられます。

今回は楼門(宝陀閣)2層目に安置されていた五条坂の陶工16人により
奉納された陶製十六羅漢像が客殿にて特別公開されています。

因みにこちらは門を入った所から撮影は一切禁止墓所ですので納得です。



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足利五代将軍義量の菩提寺、相国寺塔頭寺院「長得院」は相国寺の広い境内の中でも一番北側に建つお寺で
京の冬の旅では初公開です。門をくぐると拝観入口までは苔生した庭が広がり
入って直ぐに現れる方丈庭園も苔と常緑樹の緑が冬ならではの風情。

普段は門が閉ざされているので気づき難いですが
北側の細い通路から入ってくると一番最初にある右側の塔頭寺院。
 
このお寺の一番の見所は方丈の襖絵で天明の大火後に描かれたとされる
山水花鳥の水墨画。水辺で遊ぶ虎の親子を描いた水辺虎図や
大きな迫力ある鷲を描いた波浪鷲図などが印象的でした。

法堂や方丈の特別公開や養源院と合わせて拝観すると
相国寺だけでも見応えがあると思います。
因みに今年もスタンプラリーで記念品ゲット(スタンプ3個で接待所のドリンクかクリアファイルを選択)

今回のファイルはパンフレットの表紙にもなっている妙心寺塔頭「天球院」の襖絵図
スタンプ5個で京都の伝統工芸品が当たる50周年記念特別キャンペーンもあります。



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冬の京都を楽しむための非公開文化財特別公開「京の冬の旅」
寒さの中の凛とした空気を感じつつ普段は見ることのできないお寺や庭を拝見する企画
相国寺の塔頭寺院「養源院」は冬の旅初公開のお寺で個人的には今回まわった中でイチオシです。
 
蓮の時期には放生池から近いこのお寺の門から垣間見ることのできる蓮鉢が印象的でしたが
中に入るのは初めて・・・

山門を入ると正面に本堂、その奥に拝観のための庫裏入口があります。

「多聞天」の学を掲げた本堂が印象的、一番の見所でもある
毘沙門天像(多聞天像)がお祀りされています。

鎌倉時代作と伝わる毘沙門天は像高170㎝という大きさで
写実的で力強い憤怒の表情が印象的!玉眼も鋭い
間近に見るとができるので更に迫力を感じます。
  
五摂家の筆頭、近衛家から移築した書院と茶室、移築復元した池泉式庭園があります。
建物のガラスは江戸時代の物だそうで通路などを歩く時は荷物は反対側に持ち
近づかないよう等の説明でやや緊張しますが、微妙に歪んだガラス表面が
味わい深くそこから見る庭も趣があります。

幕末の戊辰戦争の際には薩摩藩の野戦病院になったこともあるそうで
日本で初めてクロロホルム麻酔を使った外科手術が行われたとか・・・
柱には薩摩藩士の刀傷が残されています。
 
相国寺は養源院の他に法堂や方丈、長徳院が公開されています。



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河原町通と新京極の間の裏寺町通(OPAやラウンドワンの裏側)
街中の小さなお寺がいくつも並ぶ中の1つ「宝蔵寺」さん
2月5日~8日まで4日間だけの公開ですが寺宝特別公開が行われ
伊藤若冲直筆の『竹に雄鶏図』や『髑髏図』など若冲派の作品15点が展示されています。

伊藤家の菩提寺でもある宝蔵寺境内には若冲の父母や弟、先祖の墓石があり
昨年の「伊藤若冲誕生300年」を機に墓石の整備なども行われているそうです。

繁華街中のお寺なので境内はとてもこぢんまりとし普段拝観はできませんが
春は八重桜、初夏は紫陽花、秋は紅葉と四季の折々の花や
八臂辨財天(はっぴべんざいてん)などもお祀りされ山門から垣間見ることができます。

小さなお寺が集まる裏寺町通

先日節分会が行われた誓願寺の裏もこの通りに面しています。



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京都駅から一番近いお寺なのでは?と思う程、烏間口から歩いて直ぐの「正行院(猿寺)輪形地蔵」
烏間口を出て東方向にに歩き、駅ビル隣のメルパルク京都とセレマビルの間の細い路地を入ると
駐車場の向こう側にお寺の屋根が見えます。
 
路地を入ると角に「輪形地蔵尊」が祀られています。
”輪形”というのは牛馬車が通りやすくするために敷かれていた石のことで
かつて竹田街道にあったその石の1つが掘り起こしてみるとお地蔵様だったのだとか・・

輪形地蔵の横に正行院「猿寺」の入り口があります。
一般公開されていないため閉門されていますが中を覗くと玄関の左側には
子供を抱いた石像と考える白猿(?)が並んでいます。
お寺が何故”さるでら”と呼ばれるようになったのかが駒札に書かれています。

開山された円誉上人が念仏修行の際に庵に来る猿達に南無阿弥陀仏と書かれたお守りを付けたところ
猟師に命を狙われるが救われ、また猿を狙った猟師は改心し出家して寺の僧となり
生涯にわたり動物たちの供養をしたことが都に広り猿寺とされたそうです。

拝観はできませんが本堂には上人が膝に猿を乗せた像がお祀りされているそうです。
また沢山飾られる猿の人形の中にはお釈迦様が説いた「八正道」を猿で表現した
”見ざる・言わざる・聞かざる・思わざる・偽さざる・忘れざる・合掌ざる・持たざる”
の八猿もあるそうです。



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50回目となる「京の冬の旅」、底冷えのする京都の冬ですが他の季節では味わえない静けさや
凛とした空気の中の風情を楽しむという企画で、普段は非公開のお寺などが特別公開されています。

大徳寺では本坊と塔頭寺院「芳春院」(ほうしゅんいん)が公開されています。

加賀藩主、前田利家の正室まつが創建した前田家の菩提寺で創建時の建物は寛永8年の火災により焼失していますが
前田家11代目により再興され今年400年遠忌を迎えます。

本堂前の南庭「花岸庭」にはまだ雪が残され、枯山水庭園の波紋が覆われ白一色の美しい姿・・・

本堂には芳春院まつの木像や前田家歴代の位牌が祀られています。
北側に回ると山水庭園に「呑湖閣」(どんこかく)と呼ばれる楼閣が現れます。
閣上から比叡山を望み、琵琶湖の水を飲み干すという意味なのだとか

飽雲池にかかる打月橋の向こうに建つ優美な二重楼閣は
金閣、銀閣、飛雲閣(西本願寺)と並び”京の四閣”とも称されているそうです。
内部は非公開ですが上層部には前田家の先祖とされる菅原道真公が祀られています。

春は参道のサツキが美しいお寺ですが普段は非公開なので雪の中、いい機会に恵まれました。
本坊も行けば良かったかな?と後で公開

京の冬の旅は庭の撮影も不可という所が多いので受付で要確認です。
因みに芳春院さんは今日はOKです!とおっしゃっていたので混雑時はダメなのかも?



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京洛三庚申の1つ「八坂庚申堂」、日本三庚申の1社にも数えられています。
”八坂の庚申さん”の愛称でも親しまれていますが正式名称は「大黒山延命院金剛寺」。
境内にはカラフルなくくり猿のお守りが奉納され鮮やかな彩!

最近は海外の観光客にも人気で外国語で書かれたくくり猿もちらほら・・・
びんづるさん近くでは1月に入ってもまだ紅葉が残っています。

門や本堂の屋根など至る所に三猿(見ざる・聞かざる・言わざる)が見られます。
 

今年は2月8日(月)が一ノ庚申日になり庚申待ちと呼ばれる行事が行われます。
 
庚申日に体の中の三 尸( さんし )の虫が寝ている間に抜け出し
罪を天上の帝釈天に告げ寿命を短くすると言われるため
この夜は眠らずに夜を明かすという信仰が広まったものです。



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紅葉はまだまだですが、ほんのり色付く葉もある寂光院。石段の参道はいつ行っても心地いいもみじの階段です。

2000年不慮の火災により焼失した本堂は2005年に再建されて今年で10年

白木だったヒノキ材の建具や木柿葺きの屋根も落ち着いた色合いになり寂光院らしい趣に戻りつつあります。




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久しぶりに「宝泉院」も訪れてみました。紅葉には早すぎるので『額縁の庭』から見る景色はまだ緑でしたが
玄関先のもみじがほんのりと色付いていました。 

手水鉢の横に小さな秋海棠が咲いています。

勝林寺の子院になる宝泉院は声明の専門道場として創建されたお寺

拝観料を納め中に入るとお抹茶を頂くことができ、ゆったりとした静かな時間を過ごすことができます。

客殿廊下の桃山の血天井や庭右端の水琴窟の音色が聞ける竹筒もお見逃しなく!

Instagram kyoto.kagurazaka



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律川にかかる茅穂橋を渡ると正面に見える「勝林院」、天台声明の根本道場として初めて開かれたお寺

入口を入ると本堂までの真っ直ぐにのびた石畳の参道と苔生した緑、広々とした空間

本堂に入ると正面には本尊の阿弥陀如来像が鎮座し光を放っているようにも見えます。
法然上人が念仏によって極楽往生ができるか否か?という大原問答を行った場所としても有名で
その際に上人の論に阿弥陀如来がうなずいたとされることから”証拠の阿弥陀”とも呼ばれています。

江戸時代に再建された本堂外陣の欄間や柱の彫刻は見事としか言いようのない程素晴らしい



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