桔梗(キキョウ)の花が咲きました。
紙風船のような蕾がたくさんついています。この様子から「バルーン・フラワー(Balloon flower)」とも呼ばれます。
指でつまむと「ポン!」と音がしそうです。
キキョウは元々日本の野山に自生する植物で、古代はオカトトキとかアリノヒフキという名前で呼ばれていました。
岡止々岐(オカトトキ)は、岡に咲くトトキ(ツリガネニンジン:Adenophora tripylla var.japonica)が語源との説と、岡に咲く神草との説があります。
アリノヒフキはすなわち「蟻の火吹き」という意味で、これは、昔の子供たちが、キキョウの花に蟻を閉じ込めたり、または、蟻の巣穴にキキョウの花を突っ込んだりして遊んでいるときに、蟻がキキョウの花びらを噛むと、その部分が真っ赤に変色することから、蟻が火を吹いたと言われるようになりました。これは、キキョウの花の紫色の色素であるアントシアニンが蟻の出す蟻酸によって赤色に変色するためです。
桔梗(キキョウ)の名前の由来 桔梗の漢字は、根が「結実(ひきしまっている)」こと、「梗直(まっすぐである)」ことからつけられたといわれています。 この「桔梗」の漢字を音読みしたのが「キチコウ」で、「キキョウ」はキチコウが転じた読み方のようです。 漢字の「桔梗」はつくりが「更に吉」となり縁起がよい花として桔梗は家紋にもよく取り入れられています。 また、キキョウには「バルーン・フラワー」の英名がつけられており、これは、風船のようにぷっくりふくらんだキキョウのつぼみからつけられた呼び名です。 |
戦国武将にも愛された花 桔梗を家紋にしている武将と言えば明智光秀が有名ですが古くは鎌倉時代の美濃国武将の土岐光衡まで遡ります。土岐光衡が戦に行く途中で野に咲いていた桔梗を兜にさして戦い、勝ったことから縁起のいい桔梗の花を家紋にしたと言われています。明智光秀も桔梗の家紋ですが、明智光秀も土岐一族とのことで同じ桔梗の家紋というのはうなずけます。 他に、加藤清正や幕末では坂本龍馬も桔梗を家紋にしていました。 |
キキョウ(桔梗) 一般名:キキョウ(桔梗) 学名:Platycodon grandiflorus(プラティコドン) 別名:バルーン・フラワー(Balloon flower)、オカトトキ(岡止々岐)、チャイニーズベルフラワー(Chinese bellflower) 分類名:植物界被子植物真正双子葉類キク目キキョウ科キキョウ属 原産地:日本~シベリア、(園芸品種) 草丈:50~100cm 花色:青紫・白・桃 開花期:6~9月 花径:3~5cm 花形:一重・八重・絞り キキョウ(桔梗)とは、秋の七草の1つで、質素な和風の感じがする星型の花を咲かせるキキョウ科キキョウ属の多年草です。 自生種は一重咲きが多いですが、園芸品種には紫色の八重咲き種シシンデン(紫宸殿)や、矮性種品種のサミダレ(五月雨)などがあります。民間療法では、主として、根に薬効があるとされ、去痰剤として利用されます。 万葉時代には朝顔と呼ばれました。 山上憶良が万葉集で秋の七草を詠んだ短歌がありますが、花名を覚えるのに重宝するので掲載します。 「萩の花 尾花 葛花 なでしこが花 をみなへし また 藤袴 朝顔が花(今の桔梗)」 |
とても涼しげ^^
アリノヒフキははじめて聞きました。
桔梗を兜にさして戦った武将がいたんですね。
戦国時代、黒一色の家紋の中で
青紫色の家紋は目立ったでしょうね^^
桔梗良い色ですねぇ~
子供の頃は桔梗の蕾の空洞になぜ空気が入っているのかどこから入ったのか、疑問でした~
しかし面白いですね。
昔の人はよく観察していますね。
そうですね。
青の家紋は珍しかったと思います^^
したっけ。
なぜ空気が入っているのか,今でも疑問です^^
したっけ。
桔梗のつぼみが可愛いです
匂い袋でなく空気袋なんですね^^
したっけ。