江戸の小判ゲ-ムという本を読んでいて、今の金融関係の人達の残された手段はマイナス金利と考えるだろうと予感していた。
江戸の中期以後幕府の財政は破綻しつつあった。物価が上昇し、米の価値が下がって武士の生活が苦しくなっていた。借金棒引きの政策が50年毎に繰り返されたと言う。回数を重ねた謝金棒引きは商人の不満を和らげる方法が次第に巧妙になっていった。
今の政府が老中と見立て、勘定奉行が日銀と見、町奉行を行政官僚と見立てると今回のマイナス金利の政策は効果も不十分でいずれ大幅なマイナス金利となるだろう。そして物価上昇でタンス貯金を目減りさせ、銀行預金をマイナンバ-で把握し、強制的に消費拡大させる方向に向かう気がする。しかし庶民の抵抗が政策のすき間と外圧と言う制御の難しい圧力で一直腺でいくはずがない。
面白みもある時代に入ったが判断を誤ると破綻老人の仲間入りとなる。竹林の七賢人となって節約する人生を過ごす人が増えそうだ。年よりは欲が消えれば生活は病にならないようにするだけである。