中央区の図書館へ返本するため図書館へ行く。大言海昭和3年版でナタマメの項を見る。そこで気がついたのだが井原西鶴の好色一代男にナタマメが出てくるとあった。あれほど旧幕臣山中笑(共古)の語源の由来を探していたが国語辞典に載っているとは想定外だった。あわてて井原西鶴の本を借り出し予約する。日本文学をこのような観点から読む人はないだろう。前に梅亭金鵞がなぜ酒悦主人に命名依頼されたかその根拠として(妙珍竹林七偏人)に上野池之端の香煎茶屋の話がある。丁度命名時期に再発行している。つまり酒悦主人は江戸時代に出版し明治になって再出版する本の内容を利用しているようだ。
ナタマメ・カラタチの恐れ(気遣い)
古くからテンカンの懸念があって、テンカン持ちかどうか調べる場合、ナタマメとカラタチを食わせ、発作を起こすかどうかをによって容易に知ることができると言われた。特に江戸時代遊女を抱える時にこの方法で試した。