年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

好色一代男のなた豆

2017年10月09日 | 福神漬

大言海の(なた豆)の項目から井原西鶴の好色一代男の中に引用の文があることを知った。ところが西鶴の本の厚さと古文ということでどのあたりを重点的に読めば良いか見当がつかなかった。念のためネットで好色一代男とナタマメで検索すると出てくるではないか。好色一代男二巻にあることが知りえた。14歳はにふの寝道具というとこにあった。

『チリ塚より、なた豆というもの、いとおかしく、なりさがりたる』

チリ塚はゴミの集積所らしい。

(なた豆というもの、いとおかしく、なりさがりたる)の解釈だがどうも国文学者はなた豆の形を文献だけで書いているようだ。なた豆は井原西鶴の時代つまり江戸時代初期に中国から渡来したようだ。国語辞典では隠元豆と混同している例もある。さて西鶴のなた豆の意味するところは(男根)と解釈した方が良いのではないかと思う。14歳の少年にぶら下がっているなた豆の様な形のものを意味している。ゴミの様な所から生え、若いから反りあがっているので気が付いたのだろう。なた豆は刀のように反りあがっている。

倉敷市立自然史博物館の文学と植物というところから検索が始まったのだが、倉敷市の学芸員はどう思うのだろうか。

コメント
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