年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

真説・大根足

2019年10月24日 | タクワン

練馬区の郷土資料のところで、福井功氏の著者で”大根足”という言葉をみつけた。福井氏はダイコンの著書がある。

大根足 女性の足のことをいう。

昔、和服の下に長襦袢、腰巻をしていて、歩くたびに擦れて、産毛が無くなり、つるつるの肌となる。さらに和服だと足が隠され、白くなる。大根のように真っ白ですべすべした肌を練馬大根のようにすっきりした形が戦前の大根足の定義だった。ところが戦後和装を着なくなり、不細工で毛深い足を馬鹿にして大根足というようになった。

中国でも大根足のことを蘿蔔脚というようだ。

今は昔の練馬大根がほぼ絶滅し、イベント用で栽培されているだけで、八百屋の店頭では青首大根のすっきりし、無駄な根が付いていない大根を販売しているので大根足という言葉が戦前の評価のようになったのだろうか。練馬区の大根強調イベントの抵抗は少ないようだ。

 

 

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