年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

横手の燻りガッコ

2021年12月07日 | 宅老のグチ
秋田県横手のいぶりがっこ。時事通信の報道によると漬物の食品衛生の規格の厳密化で、漬物作業場の衛生管理の必要となり、設備投資が必要で、高齢世代の農家の生産者が廃業のピンチという。
 しかしこの報道は一部の人の意見で今燻りガッコのメ-カ-が物不足で一年中商品があるということではない。漬物でこの商品ほど長い間値談が崩れないのも珍しい。
 大根の漬物は天候や病気で年中安定して生産できることではないし、さらに連作障害があって、コメの様に十分な指導があるということではない。漬物の事で都会で話題とならないと、支援がほとんどない。
 およそ食品販売となると農家の漬物自慢の世界から、いまや全国に広がった(道の駅)等によって一応生産者となる。すると食品衛生を司る保健所としては漬物の表示が問題となり、作業場の基準設備がないと許認可の問題となる。
 江戸時代からあったとしても今のような低塩ではないので食の事故は少なかった。今は低塩でさらに野菜でなく魚肉等も混ざる漬物もあって衛生を厳しくしないといけない。
 もう十年以上前の北海道の漬物業者の白菜の浅漬からO157の大腸菌から高齢者施設の食事故が起き、O157による死者の記録となり、北海道の白菜農家が大打撃を受け、勤めていた築地でも、東京都を通じて、農林水産省に白菜の売れ行きを報告させられた。夏場の白菜は冬と違って、ナベ需要もなく、キムチと白菜浅漬が需要が多く、全国の高原白菜農家が打撃を受けた。

 消費者の観点と、報道機関の漬物知識の不足で、打撃を受けることもある。燻りガッコの生産も組織された生産者は規模拡大と機械化で年々売り上げを伸ばしていて、時事通信の記者が書くほど知れ渡ってきた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする