仕事をしないで自宅軟禁の身では年末年始も普通の日。それゆえ大掃除などはしなくても良いのだが、特に昔の築地は年末は忙しく、多くの業者はセリが終わった翌日12月30日の出勤日に事務所と売り場・セリ場の掃除を終え、郷里に帰る人への手土産を渡される。ただ昔と違ってス-パ-は年中無休で結局正月が来ても築地市場には朝早くから仲卸会社の人たちが動いていた。豊洲でも同様だろう。あれほど心配していた豊洲の地下汚染も今では話題になることもなく、かえって観光客との距離が出来た豊洲では感染不安が少し減る。職域ワクチン注射もあった。移転問題からオリンピック開催のごたごたで、さらにコロナということで、近来にないドタバタの築地市場移転史が書けそうだが、今は出版不況で絵にならない仕事は弱い。
移転騒動の途中経過を知っていて、門外漢だし、別に建設業会に知り合いもいないし、疑問の思っていたことを質問できる場が15年前にはなかった。あるのは危険性を大騒ぎする本だけで、日々研究している人たちが新規の方法を見つけると検証できない内に物事が進んだ気がする。実験室で成功しても現実には想定外の事が多く、うまくいかない方が多数を占め、多くの犠牲者の上に進歩がある。多くの工事の慰霊碑はそのような歴史で、今では墓地に行っても怖くないし、もうじき仲間入りとなりそうだが、今はそれも空しく散骨に傾いている。慰霊とか墓は生きている人の問題で死んだあとは物理の法則で消えるに違いない。
最近旧築地市場を通り抜けたが、残っているのが水産仲卸の駐車場棟と400億円捨てた,水産部の岸壁に立つ建設物が残っている。この建設物は駐車場になる予定だったが取り付け道路が工事中断で終わった。
色々あったな!!!