東京の経済指標はバブル前夜に似ている。前の昭和の終わりから平成の初めの記憶では大学生の青田刈りと言って、就職内定者を囲い込んでいた記録からすさまじさを知る。
漬物業界でも週間誌に書かれた業者は土地とビルを担保に次々と不動産を増やし、週刊誌の記事で売り上げの二十倍の不動産を所有するまでになった。バブル崩壊後次々とビルは消え、営業を分離し、今に至る。
自分の記憶ではバブル時の不動産の価格の上昇は金融機関の姿勢にあって、個人の才覚では無理がある。最近不動産価格が上昇しているが、大きな都市だけでバブル期のようなゴルフ会員権上昇による山林等の上昇に至っていない。特にゴルフ場開発は会員権販売が銀行の融資姿勢から多くの損失者をもたらした。自分はゴルフ会員権の販売を見ていたが、あれほど価格上昇時の時のにこやかな顔の記憶が残る。ブームが終わり預託金の凍結から、借入金で会員権を買っていた人が苦しくなったようだ。NTTの株式新規上場騒動で騒いだ時もあった。ゴルフ場のキャディーさんの求人で通勤用の軽自動車の貸与ということもあった。会員権を一枚販売すれば元が取れると。
平成の長い低迷から、政府の主導で国民の貯金を将来不安を煽って、貯蓄から投資に向けさせようとした。しかしバブルの傷と記憶が酷かったことを政府は忘れていた様だ。政府の政策の国民の不信感はマイナンバ-制度への不信感につながっていて、金銭で普及させようとしても、入力ミスでゴタゴタが続いている様だ。
このマイナンバ-カ-ドを普及させるには国民健康保険証に写真を義務化し、マイナンバーカードなら無料とし、国民健康保険証等なら運転免許証のように有料化し、継続的に今までの健康保険証を使えるようにすればよかったと思う。身分証明書に写真付きのカ-ドはあれば番号紛失を気にする人は助かる。運転免許の更新料は2500円なのでどう判断するかは政治の世界。
今度のミニバブルはどこに被害者が出るのだろうか。高齢町医者が新規の医療器械を入れることにためらい廃業することを選びそうだ。近所の古い調剤薬局が店を閉めた。栄枯盛衰は世の習い。