驥尾団子 第227号 明治16年3月14日号
吹嶋剣
東国にある大剣である。今の所有主はみしま否(見たことが無い)仕舞い込んだままでこの世に通用(ツウヨウ)すればよいのに,近頃はこの大剣(大権)をもって脅し付け自由刀や改進刀を片っ端から絡め上げ(投獄すること)続々東京の本店へ送る。またこの大剣に吏剣(官吏)という小柄(こずか=今のナイフにあたる)が沢山あり、これを以って無知の農民を脅迫し民剣(民権)を圧倒し(圧迫)、一村の家財をわずか800円余でセリ売り(競売)した所もあるという恐ろしき大剣である。
明治16年・福島県令三島通庸はみしまツウヨウとも言われていた。この文が掲載されていた頃はほぼ毎週に近く、若き投書少年長井総太郎(鶯亭金升)は色々なペンネームで團團珍聞く・驥尾団子に投書していた。また同時期に梅亭金鵞が梅亭化生で戯作を驥尾団子に掲載していた。
福島事件の高等法院では裁判の最も争点となったのは圧制・専制政府を転覆するという文章だった。この転覆から天福となり、原胤昭の天福六歌撰の浮世絵配布につながる。
明治大正の芸能記者であった鶯亭金升は福神漬命名時のエピソードを大手町の三菱商事の会議室で日本缶詰協会の会合があった時話したのは様々な経緯があったからと思われる。福神漬の福には福島県、中に入っているなた豆(刃豆)も寓意を表していると思う。
吹嶋剣
東国にある大剣である。今の所有主はみしま否(見たことが無い)仕舞い込んだままでこの世に通用(ツウヨウ)すればよいのに,近頃はこの大剣(大権)をもって脅し付け自由刀や改進刀を片っ端から絡め上げ(投獄すること)続々東京の本店へ送る。またこの大剣に吏剣(官吏)という小柄(こずか=今のナイフにあたる)が沢山あり、これを以って無知の農民を脅迫し民剣(民権)を圧倒し(圧迫)、一村の家財をわずか800円余でセリ売り(競売)した所もあるという恐ろしき大剣である。
明治16年・福島県令三島通庸はみしまツウヨウとも言われていた。この文が掲載されていた頃はほぼ毎週に近く、若き投書少年長井総太郎(鶯亭金升)は色々なペンネームで團團珍聞く・驥尾団子に投書していた。また同時期に梅亭金鵞が梅亭化生で戯作を驥尾団子に掲載していた。
福島事件の高等法院では裁判の最も争点となったのは圧制・専制政府を転覆するという文章だった。この転覆から天福となり、原胤昭の天福六歌撰の浮世絵配布につながる。
明治大正の芸能記者であった鶯亭金升は福神漬命名時のエピソードを大手町の三菱商事の会議室で日本缶詰協会の会合があった時話したのは様々な経緯があったからと思われる。福神漬の福には福島県、中に入っているなた豆(刃豆)も寓意を表していると思う。