TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

マギーの約束

2007年12月18日 | 読書日記
マギーの約束 カレン・キングズベリー著 集英社
8歳のジョーダンは検事の母ミーガンとミーガンの母の三人暮らし。
ジョーダンの父が亡くなってからとういものはふさぎ込む日々が続いていた。
ある日、ミーガンは新聞でたまたま見かけたヒーリング・ハーツという企画に応募する。
ヒーリング・ハーツとは親を亡くして悲しんでいる子供と
喪失感に嘆いている大人をペアにするという企画だった。
その企画で出会ったのは妻と子供を亡くしたケイシー・カミンズだった。
ケイシー・カミンズはジョーダンにとってかけがえのない人になったばかりでなく、
ミーガンにとってもケイシーにとっても幼いときに出会った忘れることのない少年だった。
舞台はニューヨークのマンハッタン。ニューヨークを舞台にクリスマスの奇跡が起こる。
絶望の淵に佇む人々にもクリスマスは何かいいことが起こると信じていいのだと
クリスマスはそんな日なのだということを温かく励ますようなメッセージが隠されている。
クリスマスはアメリカの人々の根底に潜むアメリカンドリームのひとつなのであろう。
そんな奇跡が起こるわけないだろうなんて冷めた目で読むことはやめて、
子供の頃のクリスマスのときのことを思い出しながら読んだほうがいい小説だと思う。
書店にクリスマスシーズンになったら登場するクリスマスに贈る一冊のコ-ナーに
これからこの本も毎年飾られることになるのではないだろうか。
この本は赤い手袋シリーズの2作目で1作目よりよかったと思う。
映画にでもなりそうな小説だった。
9.11の悲惨なめにあった人々にも奇跡が起こりますようにと
著者が密かに願いを込めて世に送り出しているのではないか
という感じがすごく伝わる小説だった。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする